研究課題/領域番号 |
08650689
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
建築構造・材料
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研究機関 | 大阪工業大学 |
研究代表者 |
大場 新太郎 大阪工業大学, 工学部, 教授 (50079521)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1997年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1996年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 地震観測 / 地震動 / 堆積層 / 卓越周期 / 震動継続時間 / 1995年兵庫県南部地震 / 長周期帯域 / 堆積平野 / 振動継続時間 / 表面波 / 盆地状地形 / 地震規模 |
研究概要 |
本研究は、近畿圏の大阪平野、奈良盆地及びその近隣平野において観測された1995年兵庫県南部地震と、1997年3月16日発生の愛知県中部に震央を有する地震の観測記録に基づき、深層堆積地盤が地震動特性に及ぼす影響についてまとめたものである。 地震観測記録によれば、周辺を山地で囲まれた堆積平野の地震動特性は、平野の規模(深さと広がり)と地震動の規模によって顕著に影響されることが明らかになった。 これらの観測記録の分析結果を要約すると以下のとおりである。 (1)1秒以上の長周期帯域の地震動は、地震動の規模と堆積層厚に従属し、その卓越周期は地震規模と堆積層厚の増大に伴って長くなる。 (2)1秒以下の短周期帯域は、深さ約100m以浅の堆積層の地盤条件によって影響される。 (3)大阪平野の卓越周期は、堆積層の薄い奈良盆地に比べて長い。マグニチュード7.2の兵庫県南部地震の場合、卓越周期は大阪が4.0秒、奈良盆地が2.5秒であった。 (4)堆積平野の地震動継続時間は、平野規模の特に広がりの影響を大きく受ける。大阪平野の震動継続時間は、平面的に広がりの小さい奈良盆地の2倍以上となる。
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