研究課題/領域番号 |
08650725
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
都市計画・建築計画
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研究機関 | 芝浦工業大学 |
研究代表者 |
三宅 理一 芝浦工業大学, 工学部, 教授 (70157618)
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研究分担者 |
大内 浩 芝浦工業大学, 工学部, 教授 (40213631)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1998年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1997年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 保存修復 / 歴史地区 / 古建築の活用 / 都市形成 / 満族 / 八旗制 / 瀋陽 / ホトアラ老城 / 満州族 / 八旗制度 / 清朝 / 住居 / 〓(カン) |
研究概要 |
研究目的 研究対象地である瀋陽は680万人の人口を抱える中国東北地方最大の都市であり、重工業の中心都市として国内で重要な地位を占めている. 歴史的にも清朝期に形成された故宮を中心とした都市骨格が現存しており、当時の姿を伝える貴重な例である.その姿が失われつつある現在、瀋陽の歴史と都市構造を日中共同で調査し、記録分析することは重要な意味を持つと考えられる。さらに調査を前提とした都市計画の提言、古建築の保存と修復に関する提言をすることを当研究の目的としている. 研究結果 瀋陽市規制設計研究院の協力を得て調査を行った結果、瀋陽市の中心に位置する歴史地区が「八期型」の構造をしていて、満州族の住居が都市の骨格を決定する上で大きな意味を持っていることが確認された。 その後、対象をヌルハチの故地であるホトアラにまで拡げ、瀋陽とホトアラを比較しながら実測調査を行った結果、都市内に建設された八旗のための住居の原型となる17-19世紀の住宅が確認され、新濱満族自治県並びに瀋陽における満族民居の成立課程が明らかになった.また、それらの工法的な分析もなされ、清朝積煉瓦造の形式を導き出し、その耐震補強法を打ち立てるに到っている。 発展 現在、本研究をもとに満族民居の保存と再生による歴史街区を形成する計画が、瀋陽規設計院のもとで動き出している.また、保存修復のための国際協力体制の構築、今年9月に予定されている東北アジアにおける保存修復をテーマとした国際会議「瀋陽フォーラム」の準備が進められている.
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