研究課題/領域番号 |
08650813
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
構造・機能材料
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研究機関 | 横浜国立大学 |
研究代表者 |
遠藤 孝雄 横浜国立大学, 工学部, 教授 (40018007)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1997年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1996年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | creep / alumium / aluminum-magnesium alloy / omega method / effective stress / constitutive equation / heat-resistant steel / aluminum / ω method / Omega method / activation energy for creep / strain rate acceleration factor / imaginary initial strain rate |
研究概要 |
耐熟低合金綱のクリープ寿命は2つのパラメータ、すなわち仮想的初期歪速度と歪速度加速因子Ωによって首尾よく予測可能である。このような実用的利便性があるにもかかわらず、これらのパラメータの物理的意昧は今日に至ってもなお明らかではない。本研究では、耐熱鋼のみならずアルミニウムやアルミニウム-3mol%マグネシウム合金を対象にして、これらのパラメーターの応力依存性に関するデータを蓄積するとともに、これらを解析してその物理的意昧を明らかにする目的でお粉会った研究である。研究の結果、低応力においては、単相材料のΩの値が殆ど仮想的初期歪速度の応力指数に近く、基本的には応力に依存しないことが明らかになった。Al-3mol%Mg合金の場合、高応力水準ではΩ値が応力の増加に伴って減少し、仮想的初期歪速度の応力指数よりも小さくなることが明らかになった。単相材料に関するこれらの結果とは対照的に析出物で強化された耐熱鋼では、Ωのあたいが応力指数よりも大きく、Ωの値が応力とともに減少する。このようなΩの応力依存性を理解するために、Al-3mol%Mg合金の応力緩和曲線を解析して変形応力中の有効応力の割合を調べた。その結果、Ωが以下のように表されることが実験的にも確認でできた。 Ω =n_p +m^* (∂ ln σ*/∂ln ln σ). ここに、n_p は運動転位密度の応力指数、m^* は転位速度の有効応力指数である。 この結果に基づき、耐熱鋼中の析出物が、(∂ ln σ*/∂ln ln σ)の値に大きな影響を及ぼしていると推論した。
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