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青銅製品保存処理法開発のための基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 08650835
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 材料加工・処理
研究機関東京学芸大学

研究代表者

服部 哲則  東京学芸大学, 教育学部・, 講師 (40262224)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1996年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード青銅製品保存処理 / 青銅製品表面錆層 / EPMAスキャニング分析
研究概要

平成7年度科研費、課題番号07831001の「青銅製埋蔵文化財の保存科学的研究」を継続する形で、各種保存処理の青銅製品の表面錆層および地金への影響について調査した。
今回実験した保存処理方法は、蟻酸法、STPP(Sodium Tripolyphosphate)法、EDTA(Ethylene Diamine Tetracetic Acid)法、ケイ酸ナトリウム法の4種類で、青銅製品の防食強化という基本的保存処理ではなく、研究、展示といった文化財の活用のため表面錆除去を目的としたものである。したがって、保存科学的には青銅器への化学的影響の危惧から、その実施の是非が問われるべきものである。
本実験では、未処理の試料と、各種処理を施した試料の断面について、EPMAによるスキャニング測定を行い、錆層から地金にかけてのCu,Sn,Pb,Znの濃度変化を比較した。
結果、炭酸銅系の錆の溶解に優れる、蟻酸法、EDTA法において、地金表面侵食がわずかであるが認められた。しかし、今回の実験では、ある程度の厚さの均一な錆を持った試料を使用できなかったので、処理剤の地金への影響について明確に述べるための分析データを得るに至らなかった。製作時表面と表面錆除去との問題も含め、今後更に実験を続けて行きたい。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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