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発泡金属の固相製造プロセスにおける微細セル構造形成過程の解明

研究課題

研究課題/領域番号 08650850
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 材料加工・処理
研究機関徳島大学

研究代表者

多田 吉宏  徳島大学, 工学部, 助教授 (10136210)

研究期間 (年度) 1996 – 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1997年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1996年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード発泡金属 / メタリックフォーム / セル状構造 / 粉末冶金 / 多孔率 / 発泡剤 / 成形 / forming
研究概要

セル状構造を有するアルミフォームは,靭性・耐熱性・断熱性・耐侯性・制振性などの諸特性を兼ね備えた軽量で剛性の高い構造材料/機能材料として期待される素材である.本研究は,従来からの製造法すなわち増粘処理した溶湯中に発泡剤を攪拌混入してフォームを得る液相法の課題であるセル構造の不均一さと製造工程の制御の困難さを克服するため,粉末冶金法に基づく新しいプロセスによる発泡特性の把握と微細セル構造の制御法の基礎の確立を目指すものである.その特徴は発泡剤の混合工程と解離工程とを分離して各工程の制御性あるいは再現性を大幅に改善する点にあり,(1)混合工程では粉末状の発泡剤と母材粉末とを均一に混合した後に発泡剤が密封状態で微細均一に分散した真密度の固化材とし,(2)解離工程では固化材を発泡剤の解離温度以上の温度域に加熱することにより解離ガスを発生させてその膨張を利用してセル構造のフォームを製造する.本法によりアルミフォームのセル構造の解析とその応用を検討し,以下の知見を得た.
1.高多孔率のアルミフォームを得るための発泡条件を確立し,例えば閉気孔中心のセル組織と70%に達する高い多孔率を併せ持ち水に浮く軽量なアルミフォームの製造などが可能になった.
2.高多孔率材のセル組織は形態的にはVoronoiのセルのそれに近い.ポアの寸法・面積率・形状因子のいずれも試料全体を通じて比較的均一で,本法の特徴と有効性が実証された.
3.多孔率およびポア寸法は発泡剤添加量に依存するが,気孔の形状因子は影響されにくい.
4.発泡剤添加量と発泡条件(特に発泡温度)の選定によりセル構造の制御が可能である.
5.ビーズ・線材のように発泡単位を小さくする事により,金属フォーム部品を比較的自由に成形/製造出来ることが示された.

報告書

(3件)
  • 1997 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (13件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (13件)

  • [文献書誌] 多田 吉宏・酒巻 政央: "粉末冶金法によるアルミニウムフォームの発泡特性" 粉体粉末冶金協会講演論文集. H8秋季. 53-53 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 多田 吉宏・酒巻 政央: "粉末冶金法によるアルミニウムフォームの発泡特性" 粉体および粉末冶金. 44巻・4号. 323-328 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 多田 吉宏・酒巻 政央: "粉末冶金法によるアルミニウムフォームの内部組織" 粉体粉末冶金協会講演論文集. H9春季. 240-240 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 多田 吉宏: "発泡性ビーズ/ワイヤーによる金属フォームの成形" 粉体粉末冶金協会講演論文集. H9秋季. 88-88 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Yoshihiro Tada, Masao Sakamaki: "Foaming Characteristics of Aluminum Foam Produced by P/M Method" Proc.Japan Soc.Powder and Powder metall.78th. 53 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Yoshihiro Tada, Masao Sakamaki: "Foaming Characteristics of Almuminum Foam Produced by P/M Method" J.Japan Soc.Powder and Powder Metall.44-4. 323-328 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Yoshihiro Tada, Masao Sakamaki: "Structural Characteristics of Aluminum Foam Produced by P/M Method" Proc.Japan Soc.Powder and Powder Metall.79th. 240 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Yoshihiro Tada: "Expansion Foaming of Metallic Foam Parts from Foamable Beads and/or Wires" Proc.Japan Soc.Powder and Powder Metall.80th. 88 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 多田吉宏, 酒巻政央: "粉末冶金法によるアルミニウムフォームの発泡特性" 粉体および粉末冶金. 44巻・4号. 323-328 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 多田吉宏, 酒巻政央: "粉末冶金法によるアルミニウムフォームの内部組織" 粉体粉末冶金協会講演論文集. H9春季. 240-240 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 多田吉宏: "発泡性ビーズ/ワイヤーによる金属フォームの成形" 粉体粉末冶金協会講演論文集. H9秋季. 88-88 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 多田吉宏・酒巻政央: "粉末冶金法によるアルミニウムフォームの発泡特性" 体末粉末冶金協会講演論文集. H8秋季. 53-53 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 多田吉宏・酒巻政央: "粉末冶金法によるアルミニウムフォームの発泡特性" 粉体および粉末冶金. 44巻・4号(印刷中). (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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