• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

乾留過程にある古紙を原料とした綿状物質の熱物性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08650880
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 化学工学一般
研究機関岩手大学

研究代表者

山川 紀夫  岩手大学, 工学部, 教授 (50005295)

研究分担者 泉 正明  岩手大学, 工学部, 助教授 (90143015)
研究期間 (年度) 1996 – 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1997年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1996年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード熱伝導 / 熱物性 / 熱拡散率 / 乾留 / 綿状紙 / 綿状古紙 / 炭化物
研究概要

物質としての炭素は、活性炭として或いはゴムの補強剤であるカーボンブラック等として、極めて有意義な物質である。そこで、著者らは昨今話題となっている古紙に目を向け、綿状にした古紙を乾留炭化させ、賦活を行ったところ、その炭化物は市販の活性炭の75%以上の活性度を示すことを見いだした。しかし、綿状古紙から活性炭を製造するためには、乾留過程にある綿状古紙の熱拡散率、熱伝導率及び比熱等と言った諸熱物性値を知って、適切な装置を設計・製作することが必要である。
本研究では、未だ未知の乾留過程、即ち昇温過程にある綿状古紙の熱拡散率の測定法を確率し、その実測値を得ることを目的とした。
測定は、外壁より連続加熱した半無限円筒容器に試料物質を詰め行った。具体的には、実測された初期及び境界条件を用いて、円筒状の試料層に対して導かれる非定常一次元熱伝導方程式を差分法により解き、試行錯誤的に熱拡散率を決定する方法を採用した。なお、本測定法の妥当性については、数値実験を行い、充分なる検討を行った。
実験の結果によれば、昇温過程にある綿状古紙は収縮を伴うが、その収縮率は、300°付近より急激に増加し、450°付近を境にして一定値に近づくこと、また見かけ密度も同様に、300〜350°Cの間で急激に減少するが、500°Cを越えた付近からは殆ど変化しないこと等が分かった。
一方、熱拡散率に関しては、300°C付近までは緩やかに増加するものの、300°Cを越えると綿状古紙は発熱分解反応を起こすため急激に増加し、330〜400°C付近で最大値を示した後、急激な減少に転じ、やがて各条件下で各々一定値に収斂することが分かった。

報告書

(3件)
  • 1997 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 莫立勤 他5名: "乾留過程における古紙を原料とした綿状物質の有効熱伝導率" 第33回日本伝熱シンポジウム講演論文集. Vol.1. 173-174 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 渡部稔 他4名: "乾留過程における綿状古紙の発熱量" 化学工学会盛岡大会 研究発表講演要旨集. 136 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi