研究課題/領域番号 |
08650944
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物・生体工学
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研究機関 | 奈良先端科学技術大学院大学 |
研究代表者 |
桂樹 徹 奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 助教授 (80081579)
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研究分担者 |
吉田 信行 奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 助手 (10273848)
谷 吉樹 奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 副学長 (60026424)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1996年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | スクリーニング / サイトメトリー / セルソーター / チアミン / ゲルマイクロドロップ |
研究概要 |
[目的]微生物のスクリーニングでは土壌などのサンプルから目的の微生物を集積、選択培養してから、適当な方法によってコロニーなどの形で単離するが、培養に時間がかかり、また効率的でもない。そこで、細胞を効率良く検出、分離できるセルソーターの技術(フローサイトメトリー)を利用することを企画した。実験モデルとして、チアミンを著量生成するパン酵母の改良、大腸菌の特定の菌株の検出、を採り上げる。 [方法と結果、総括]酵母では、酵母菌体をそのままアルカリ条件下、赤血塩と反応させ、菌体内のチアミンを蛍光物質チオクロームに導き、これをプローブとして個々の細胞をサイトメトリー解析した。しかし、大多数の細胞が死んだ。酵母を生かして得るためにゲルマイクロドロップ(GMD)法により一旦マイクロクローンにすることにした。すなわち、細胞を融解寒天に懸濁し、W/O型エマルションにしてから固化させてGMDとし、短時間の培養を行なった。このクローンをGMDのままで反応させてチオクロームを生成させた。マイクロクローン化の条件、反応条件を検討したが、今のところGMDの中の細胞の生存率、チオクロームの生成率はともに不安定である。 大腸菌では、K-1株を認識する市販のマウス抗体IgMを利用し、市販の蛍光標識ラット抗マウスIgM抗体を二次抗体とする方法によった。この蛍光抗体を大腸菌のK-1株、K-12株、C600株との混合懸濁液に反応させ、この方法によりK-1株のみを分離し得た。別のグループが大腸菌O-157:H7株をそれに対する市販の蛍光(一次)抗体を利用してフローサイトメトリーにより検出したと報告したが、今回得た結果はその方法よりは煩雑であったが、任意のプローブを作成して利用できる長所を実証した。
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