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遺伝子ノックアウトを応用したアレルギー発症モデルの確立

研究課題

研究課題/領域番号 08650946
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 生物・生体工学
研究機関岡山大学

研究代表者

大森 斉  岡山大学, 工学部, 教授 (70116440)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1996年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
キーワード遺伝子ノックアウトマウス / ES細胞 / 遺伝子ターゲッティング / 免疫複合体 / Fcγレセプター / 肥満細胞 / アレルギー / 炎症
研究概要

近年増加しているアレルギー疾患の発症機構を解明することは重要な課題である。我々はマウス脾臓リンパ球を用いるin vitro IgE産生系を開発し、検討を重ねた結果、IgEの産生がB細胞に発現しているIgGに対するII型低親和性Fcレセプター(FcγRII)を介して抑制されることを示唆する興味ある結果を得た。このような興味ある現象の機構を解析するために、我々は近年注目されている細胞工学技術であるES細胞の遺伝子ターゲッティングによってFcγRII遺伝子の破壊されたノックアウトマウスを作製し、FcγRIIの個体レベルでの役割を解析することを計画した。樹立された遺伝子ノックアウトマウスを用いて、現在までに得られている結果は以下の通りである。
1)FcγRIIが欠損すると、肥満細胞からのIgG免疫複合体による脱下粒反応が亢進する。これは、FcγRIIが抑制性のシグナルを伝えているためと推定される。
2)ノックアウトマウスでは、野性型に比べて、遅延型過敏症、接触性皮膚炎、コラーゲン関節炎などの実験的炎症反応が明らかに起こりやすくなっていることが示された。この結果はこれらの反応もIgG免疫複合体による制御を受けていることを示唆しており、今後さらに解析することが必要である。
以上の結果は、この遺伝子ノックアウトマウスがアレルギー反応の解析のための実験モデルとして有用であることを示唆している。(これらの結果は投稿準備中)

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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