研究課題/領域番号 |
08650970
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
工業物理化学
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
佐治 哲夫 東京工業大学, 工学部, 助教授 (60142262)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1996年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 無電解めっき / 接触めっき / アゾベンゼン / アントラキノン / 界面活性剤 / 銅フタロシアニン / 卑金属 / カラーフィルター |
研究概要 |
本研究では酸化還元活性な界面活性剤の用いる顔料薄膜の無電解めっき法の適用範囲、めっきの最適条件、応用の可能性などを検討した。(1)酸化還元活性なアゾベンゼンおよびアントラキノンを界面活性剤に導入したアルキル基とポリエチレングリコールの長さの違う一連の酸化還元活性な非イオン性界面活性剤を合成し、得られた界面活性剤の界面活性剤としての基本的な物性を調べた。(2)(1)で得られた界面活性剤の水溶液に顔料を超音波処理により分散させ、基板の浸せきによる顔料薄膜の無電解めっきを行なった結果、銅フタロシアニン、ジアントラキノイルレッド、ペリレンマルーン、ジオキサジンバイオレットなどの10種類の顔料の薄膜化に成功した。また、基板には銅、ニッケル、鉄、鉛、アルミニウムなどの界面活性剤の酸化還元電位より卑な金属を、さらに、接触めっき法の適用により金、銀、白金などの貴金属や透明電極を使用できることを確認し、本法が広範囲の顔料と基板の無電解めっきに適用できることを明らかにした。(3)めっき薄膜のSEM像より,薄膜は使用した顔料の粒子より構成されており、化学組成は顔料のものが維持されていた。また、ポリマーと顔料との混合薄膜を熱処理することにより物理的に強い薄膜が得られた。さらに、二種類の顔料を混合した薄膜の色度値より分光特性の良い赤、緑、青のカラーフィルターが得られ、本法の液晶表示用カラーフィルターなどへの応用が可能であることを明らかにしている。
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