研究課題/領域番号 |
08650997
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
無機工業化学
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研究機関 | 愛知工業大学 |
研究代表者 |
杉山 幸三 愛知工業大学, 工学部, 教授 (50023023)
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研究分担者 |
大澤 善美 愛知工業大学, 工学部, 講師 (80278225)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1997年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1996年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 炭化ケイ素のパルスCVI / 多孔質炭化ケイ素 / 炭化ケイ素フィルター |
研究概要 |
綿織布、脱脂綿、ろ紙、再生紙などの炭化を基質とし、これに四塩化ケイ素、メタン、水素混合ガスからパルスCVI(化学気相浸透)法により炭化ケイ素を部分充填析出させて、耐熱フィルターや耐熱触媒担体に適当な高多孔質炭化ケイ素成形体を得る方法を検討した。 綿織布の中ではフランネルが最適で、その炭化物は95%の空孔率をもつが、1150℃、5000パルスのCVIののちには約90%に減少した。細孔は主として70μm以下に分布し、厚み20mmの試料の1.1m/sの空気流に対する圧力損失は8kPaであった。1000℃における空気酸化で5時間程度で重量減少は止まり、その曲げ強度は5000および15000パルス処理のものでそれぞれ1および10MPaであった。脱脂綿を水に浸し、固く巻き込んだものの炭化物に1100℃、20000パルスまでのCVIで行うと、空孔率は未処理の90%から82%まで減少し、平均細孔径は10000パルスで10μm、20000パルスで6μmであった。厚み10mmの試料の1.1m/sの空気流に対する圧力損失は10000パルスの試料で15kPaで、曲げ強度は20000パルスの試料で25MPaであり、耐熱フィルターとして十分であることを確認した。ろ紙及び再生紙は熱水中で邂逅し、円柱状に加圧形成し、炭化した。0.7MPaで成形した基質の空孔率は88%程度で、1100℃、10000パルス後には77%に減少した。これらの紙の繊維は細かく、平均細孔径は未処理品で6μm、10000パルス後で5μm、また、最大孔径も未処理品で9μm、10000パルス後で8μmであり、これに伴い軸長5mmの10000パルス後の試料の流速0.8m/sでの圧力損失は8kPaとやや大きくなった。コルゲート型の紙を炭化した基質のCVIでも10000〜20000パルスで薄い壁をフィルターとする炭化ケイ素成形体を得ている。
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