研究課題/領域番号 |
08651011
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
有機工業化学
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
黒星 学 岡山大学, 工学部, 講師 (30242316)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1997年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1996年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | オレフィン / 酸化 / 電解 / ルテニウム / オスミウム / 不斉誘起 / 天然物 / ジヒドロキシル化 / アミノヒドロキシル化 |
研究概要 |
遷移金属触媒を用いた、炭素-炭素二重結合の電解ジヒドロキシル化とアミノヒドロキシル化を検討した。 オスミウム触媒存在下、フェリシアン化カリウムあるいはヨウ素を電解で循環・再生しながらオレフィンをジヒドロキシル化することができた。また、この系にキラル配位子を添加することにより、相当するキラルジオールを高選択的に得ることができた。本反応を利用して有用天然物であるシコニンの合成を検討し、その合成中間体を製取することに成功した。また、分子内にオスミウムに配位可能な酸素等の官能基を有する基質における不斉ジヒドロキシル化を検討し、中程度ないし高い鏡像体過剰率で目的のジオールが得られることが分かった。現在、オレフィンの置換様式およびオレフィンと配位性官能基間の原子数と誘起される鏡像体過剰率との相関を検討している。 p-トルエンスルホンアミドを塩化ナトリウム水溶液中電解酸化することにより、N,N-ジクロロ-p-トルエンスルホンアミドを得た。これは塩基性水溶液中で容易に加水分解し、N-ジクロロ-p-トルエンスルホンアミド等価体を与えることが分かった。キラル配位子とオスミウム触媒存在下、このものでオレフィンを処理すると不斉アミノヒドロキシル化が進行し、相当するvic-アミノアルコールが中程度の収率・鏡像体過剰率で得られた。現在、p-トルエンスルホンアミドの酸化を行いながらオレフィンのアミノヒドロキシル化を進める反応条件の最適化を行っている。
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