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機能材料開発のための異種反応性官能基を持つ有機ケイ素モノマーの合成

研究課題

研究課題/領域番号 08651012
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 有機工業化学
研究機関広島大学

研究代表者

九内 淳堯  広島大学, 工学部, 教授 (90029190)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1996年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワードハロシラン / フルオロシラン / 選択的ハロゲン化
研究概要

ヒドロシラン類の新しいフルオロ化剤としてCuCl_2(CuI)/KF試剤を開発することに成功した。同試剤とヒドロシランをTHF中室温で反応させると、H-Si結合が効率よくF-Si結合に変換され、高収率で対応するフルオロシランが得られることが明らかになった。
同様の反応はポリヒドロシランのフルオロ化にも適用できる。興味深いことにCuCl_2(CuI)/KF試剤とポリヒドロシランの当量を操作することでジヒドロシランからヒドロフルオロシラン、ジフルオロシランを、またトリヒドロシランからはジヒドロフルオロシランヒドロジフルオロシラン、トリフルオロシランを容易につくり分けることができる。反応は高選択的に進行し、目的のフルオロシラン以外のものは全く生成してこない。得られたヒドロフルオロシランをさらにクロロ化することで混合ハロシランであるフルオロクロロシラン、ヒドロフルオロクロロシランへと導くことが可能である。このようにして得られた混合ハロシランは同一ケイ素原子上に異なったハロゲン原子を有しておりハロゲン-ケイ素結合の反応性の違いを利用すれば選択的に有機基等を導入できると予想され、種々のハロシラン化合物合成の出発物質として期待できる。
また、ヒドロシランをCuBr_2(CuI)試剤と反応させると選択的かつ高収率でブロモシランに変換できることも見いだした。
本反応はポロヒドロシランを選択的に高収率でフルオロ化あるいはブロモ化できる初めての例で、アルキルシラン、アリールシランのどちらにも適用できるので有機ケイ素モノマーの合成に有用である。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Atsutaka Kunai: "Selective Synthesis of Fluoro-, Fluorohydro-, and Chlorofluorosilanes from Hydrosilanes with the Use of a CuCl_2(CuI)/KF Reagent" Organometallics. 15・10. 2478-2482 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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