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π-アリルルテニウム錯体の特異的反応性を利用した新規接触合成反応の開発

研究課題

研究課題/領域番号 08651029
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 合成化学
研究機関京都大学

研究代表者

近藤 輝幸  京都大学, 工学研究科, 助教授 (20211914)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1996年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワードπ-アリル錯体 / ルテニウム触媒 / 炭素-炭素結合生成反応
研究概要

本年度はまず、ルテニウム錯体触媒を用いるヘテロ芳香族アミンの一級アルコールを用いるN-アルキル化反応を開発し報告した(11.研究発表(雑誌論文)の最初の論文)。本反応は、触媒系の選択によりN-モノアルキル化およびジアルキル化生成物の選択性を制御できることを明らかにした。さらにアリルアルコールから容易に誘導可能なアリル炭酸エステル等をアリル化剤に用い、π-アリルルテニウム中間体を経るアミンのN-アリル化反応の機構について、置換基を有する環状アリル化合物を用い、その立体化学を含め詳細な検討を行ったが、現段階では生成物であるアリルアミンの収率が15%程度と低く、さらに検討する必要がある。
次に、π-アリルルテニウム錯体の高い求核性を利用した新規炭素-炭素結合生成反応の開発を目指し、オキシム類のC=N結合の接触的アリル化反応の開発を行った。即ち、一酸化炭素加圧下、ルテニウムカルボニル触媒により、オキシム水酸基の選択的脱酸素反応が進行し、アルジミンが生成、さらにこのアルジミンのC=N結合の接触的アリル化により、ホモアリルアミン誘導体が得られることを見い出した。本反応は遷移金属錯体触媒を用いるC=N結合の接触的アリル化反応の最初の例である。生成物のホモアリルアミン誘導体は全て新規化合物であり、現在高分解能質量分析装置(HR-MS)による分析を行っている。さらにアルデヒドを用いる1,3-ジエン類のヒドロアシル化の最初の例を見い出した。即ち、ルテニウム錯体-ホスフィン触媒系によりアルデヒドの1,3-ジエンへの選択的付加反応が進行し、対応するβ,γ-不飽和ケトン誘導体が良好な収率で得られた。本反応もπ-アリルルテニウム中間体を経る新規炭素-炭素結合生成反応である。上記の反応と同様、元素分析データ等の全てのデータが揃い次第、論文として投稿する。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Yoshihisa Watanabe: "Ruthenium Complex-Controlled Catalytic N-Mono- or N,N-Dialkylation of Heteroaromatic Amines With Alcohols" The Journal of Organic Chemistry. 61・13. 4214-4218 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Take-aki Mitsudo: "Ru_3(CO)_<12>/1,10-Phenanthroline-Catalyzed Hydroformylation of α-olefins" Journal of Molecular Catalysis A:Chemical. 109. 219-225 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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