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光学活性非天然型アミン類の新規合成法の開発と応用

研究課題

研究課題/領域番号 08651036
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 合成化学
研究機関岡山大学

研究代表者

酒井 貴志  岡山大学, 工学部, 助教授 (00170556)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1996年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワード光学活性 / アジリン / アジリジン / アミン / リパーゼ / ヒドロキシ / ニトリル / フッ素
研究概要

光学活性アミン類は、生理活性化合物を含む機能性有機化合物の合成研究に必須のものであるが、現在尚、新規で効率的な合成法が求められている。本研究では、1.光学活性アジリンを経由する方法、2.光学活性3-ペンタフルオロ-3-ヒドロキシプロピオニトリル誘導体を経る方法について検討した。いづれの化合物も、各種の誘導体に容易に変換できる汎用性中間体として有用である。研究の概略を下記に示す。
1.アジリン誘導体として、3-フェニル-2H-アジリン-2-メタノールを取りあげ、まず、そのリパーゼによる光学分割の条件をスクリーニングした。10種のリパーゼを検討し、リパーゼPS(天野製薬製)を最適とした後、反応条件として10種の有機溶媒と10種のアシル化剤を検討した。しかし、光学分割の効率性の指標であるE値は17であり、一応の実用性の目安である20には及ばなかった。そこで、酵素反応としては"特異反応場"といえる超低温下の反応を試みたところ、-40℃の条件でE値を99までに上げることに成功した。これは、酵素反応としては、最低温度下での反応制御であるといえ、関連分野へのインパクトは大きい。得られた光学活性アジリンの還元により、対応するアジリジンへのsyn,anti選択的変換にも成功している。アジリジンから、光学活性アミンへの変換は既に多くの研究があり、それらを利用できる。
2.3-ペンタフルオロ-3-ヒドロキシプロピオニトリルのリパーゼによる光学分割もあわせて検討し、含フッ素化合物にはリパーゼLIP(東洋紡製)が最適であり、ほぼ理想的な分割条件を見いだした。さらにニトリル部を還元して、対応する含フッ素アミノアルコールの合成を達成することが出来た。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Masanori Utaka: "Highly Efficient and Convenient Regeneration of NADPH for Asymmetric Reduction Using Bakers' Yeast Cell Free Extract." Chemistry Letters. 1079-1080 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Tadashi Ema: "Kinetic Resolution of Racemic 2-Substituted 3-Cyclopenten-1-ols by Lipase-Catalyzed Transesterilications : A Rational Strategy to Improve Enantioselectivity." The Journal of Organic Chemistry. 61. 8610-8616 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Takashi Sakai: "Lipase-Catalyzed Efficient Kinetic Resolution of 3-Hydroxy-3-(pentafluorophenyl) propionitrile" Tetrahedron Letters. (印刷中).

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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