• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

クロム-アレーン錯体を用いた芳香族求核置換反応によるポリチオエーテル類の合成

研究課題

研究課題/領域番号 08651046
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 高分子合成
研究機関東京工業大学

研究代表者

柿本 雅明  東京工業大学, 工学部, 教授 (90152595)

研究期間 (年度) 1996 – 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1997年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1996年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワードクロム-アレーン錯体 / 求核置換反応 / チオエーテル / 吸収スペクトル / 高速液体クロマトグラフィー / 脱クロム化反応 / クロム-カルボニル錯体 / チオフェノール / モデル反応 / 重縮合
研究概要

パラジクロロベンゼンとクロミウム-ヘキサカルボニル錯体を出発物質としてクロム-アレーン錯体を調製した。フェノール類,チオール類による芳香族求核置換反応を行い、生成物中の組成比を高速液体クロマトグラフィーにより算出した。
従来の報告ではカラムクロマトグラフィーにより分離してから再結晶により単離してから再結晶により単離していたが、錯体の溶液中での安定性を考慮してカラム分離精製物を昇華して目的物を単離した。構造はIR、NMRスペクトルにより確認し、融点(80-81℃)は文献値と一致した。錯体はヘキサン、クロロホルムなどの無極性溶媒からDMF、DMSOなどの極性溶媒などに対して優れた溶解性を示した。
この錯体の溶液中での安定性を325nm付近に見られる吸収スペクトルの変化により評価した。溶液調整後一時間ではDMF、DMSOなどの極性溶媒中では安定だが、無極性溶媒中では吸収強度が7割程度まで減少した。溶存酸素、水の影響を調べたところ、乾燥窒素中との差は観察されなかった。溶液中での配位子の交換、脱離などが主な原因と考えられる。
DMSO中でフェノール、チオフェノールによる求核置換反応を行い、一置換体と二置換体の生成比を高速液体クロマトグラフィーにより算出した。チオフェノールを用いたとき二置換体の生成比が大きく増加した。チオエーテル結合はパラ位にある置換基に対する影響が少ないため、二置換体が多く生成したと考えられる。
ヨウ素酸化による生成物の脱クロム-カルボニル化を行ったところ、定量的に生成物を得ることができた。錯体の安定性があまり良くないことが判明したため、現在までのところ重合反応に関する検討は行っていない。錯体の解離反応を上回る迅速な成長反応による重合系の構築が必要とされる。

報告書

(3件)
  • 1997 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi