研究課題/領域番号 |
08651051
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
高分子合成
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
原田 明 大阪大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (80127282)
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研究分担者 |
蒲池 幹治 大阪大学, 大学院・理学研究科, 教授 (40028163)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1996年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | モノクローナル抗体 / ポルフィリン / 分子認識 / 抗原 / 電子移動 |
研究概要 |
テトラカルボキシフェニルポルフィリンに対するモノクローナル抗体を作製した。テトラカルボキシフェニルポルフィリンをキイホールリンペットヘモシアニン(KLH)に結合させ、これを抗原としてマウスに免疫した。血液検査により、抗体が産製していることを確認した後、抗体産製細胞をミエローマ細胞と細胞融合し、融合した細胞を選択し、さらにポルフィリンに対する抗体を産製する細胞をスクリーニングした。クローニングした後、細胞を大量培養し、培養液から抗体を取り出し、精製した。得られた抗体はポルフィリンを強く結合するとともにポルフィリンの吸収スペクトルを変化させ、その電子状態をも変化させていることがわかった。またポルフィリンは抗体に取り込まれることにより、その蛍光スペクトルの強度を著しく増大させることが明らかになった。さらに円2色スペクトルにより、抗体とポルフィリンとは1:1の取り込みばかりでなく、2:1(抗体の結合部位:ポルフィリン)や2:2の取り込みも起こっていることがわかった。さらに電子アクセプターとの相互作用をポルフィリンの蛍光消光により、検討したところ、ポルフィリンから電子アクセプターへの電子移動が、抗体により制御できることが明らかになった。また我々は軸配位子を有するポルフィリンを抗原として免疫したところ、基質結合部位を有するモノクローナル抗体を得ることができた。この抗体はポルフィリンだけではなく、フタル酸など基質や電子アクセプターとなる分子をも同時に取り込むことがわかった。
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