研究課題/領域番号 |
08651082
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
高分子構造物性(含繊維)
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研究機関 | 帝京科学大学 |
研究代表者 |
中條 利一郎 帝京科学大学, 理工学部, 教授 (60016285)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1996年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 絹糸腺 / 絹体液 / アミノ酸組成 / 中尊寺 / NMR / 飼育温度 |
研究概要 |
中尊寺に安置されている藤原三代の遺体に使用されている絹のアミノ酸組成が当時の気温を反映していると仮定して解析を進めて来た。その仮定の正しさを検証するため、異なる温度で現在の蚕(鐘月1号×春嶺1号)を異なる温度で飼育し、成育した蚕から摘出した絹糸腺と絞りだした体液の^<13>CNMRを測定し、アミノ酸組成を求めた。その結果、両者とも温度依存性が見られた。それは25℃に極大(或いは極小)をもち、放物線で近似できるような依存性である。逆にアミノ酸組成から過去の気温を推定しようとする場合、放物線の高温側の枝を用いると、非常識なまでの高温になるので、ほぼ一意的に決定することが出来る。勿論、恒温条件で飼育したものと自然条件で飼育したものを単純に比較はできないし、品種も大きく異なる。従って、温度の絶対値とまでは行かず、傾向が求まったということになる。また、絹糸腺と体液のアミノ酸組成の間には逆相関がみられ、絹糸腺にある特定のアミノ酸が取り込まれると、それだけ体液中のアミノ酸が消費されている。中尊寺に安置されている遺体の内、どちらが二代基衡で、他が三代秀衡なのかということについて二説ある。この研究の結果と年輪考古学のデータの比較による限りでは寺伝を支持することになる。
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