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ラッカセイの窒素およびカルシウムの動態と莢実形成との関係

研究課題

研究課題/領域番号 08660013
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 作物学
研究機関宇都宮大学

研究代表者

渡邉 和之  宇都宮大学, 農学部, 教授 (10143190)

研究分担者 和田 義春  宇都宮大学, 農学部, 講師 (80201268)
三浦 邦夫  宇都宮大学, 農学部, 講師 (30091953)
研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1996年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワード亜種間雑種 / カルシウム / 莢実形成 / 窒素 / 物質生産 / ラッカセイ
研究概要

近年育成されたラッカセイ亜種間雑種に着目して,施肥窒素およびカルシウムの機能と役割について,莢実形成と物質生産の立場から解析した.
1.結莢圏は無肥料の人工培地,根圏は培養液を用い,生育全期,莢実形成期および莢実肥大期に根圏のCa欠除の影響をみたところ,欠除処理が長い程,また生育後期程乾物生産は抑制されたが,乾物分配は大差なかった.莢実形成期にCaが欠除すると,莢数,粒数ともに減少し,剥皮歩合が低下し,粒重は完全区の1/2であった.その後Caが供給されると,莢数,粒数は完全区と同程度になったが,未莢数,屑粒数が増加し,肥大も抑制され,精粒重は完全区の75%であった.莢実肥大期にCaが欠除すると,莢数,粒数が減少し,精粒重は完全区の84%であったが,生育中期までに形成された莢実への影響は小さく,1粒重は大差なかった.全期Ca欠除ではいずれの形質とも大きく抑えられ,生育中期,収穫期での粒重は完全区の45〜50%にとどまった.以上の結果から,スパニッシュ・バレンシャ・タイプとバ-ジニヤ・タイプの亜種間雑種であるナカテユタカのCaの吸収・利用特性は,後者のタイプに近似し,根圏より結莢圏へのCa施用が重要であることが分かった.また最大必要時期は生育中期,とくに莢実形成期で,このことは従来の結果を裏付けた.
2.施肥窒素の生育時期別影響をみるため,無肥料の人工培地で培養液栽培し,根粒菌が着生しないよう設定したが,無根粒条件にはならなかった.結果は,乾物生産は全期>後期>中期欠除の順に抑制され,莢実重も同様の傾向がみられた.乾物分配は生育前半の窒素欠除で莢実へ,後半の窒素欠除で茎葉への分配を相対的に高めた.しかし,窒素欠除処理の差は小さく,根粒着生条件では従来の結果と同様施肥窒素の影響は小さかった.

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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