研究課題/領域番号 |
08660023
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
園芸・造園学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
松井 弘之 千葉大学, 園芸学部, 教授 (90081546)
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研究分担者 |
小原 均 千葉大学, 園芸学部, 講師 (40160931)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1998年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
1997年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1996年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | キウイフルーツ / 樹上成熟 / エセフォン / エチレン / ジベレリン / 成熟関連形質 |
研究概要 |
1. キウイフルーツ‘ヘイワード'果実の慣行の収穫適期(11月上旬)前に樹上で果実をエセフォンに浸漬処理し、収穫適期またはそれ以前に樹上で可食果が得られる技術を検討・開発するため、樹上成熟促進に対するエセフォンの溶媒、処理濃度、処理時期および処理年度の影響を調査した。その結果、‘ヘイワード'の樹上成熟促進果を安定して得るためには、エセフォンの溶媒として水より50%エタノールが適当であること、処理濃度は200ppm以上が有効であること、処理時期は10月中旬(収穫適期3〜4週前)が好適であることなどが明らかとなったが、処理濃度が200ppmでは処理後の気温と日照時間によってエセフォンの効果が左右され、年度によって樹上成熟促進効果が安定しないことも明らかとなった。 2. 500ppmエセフォン処理による‘ヘイワード'果実の樹上成熟に及ぼす影響を調査するとともに、樹上成熟促進の作用機構と安定生産を図るための処理方法について検討した。その結果、500ppmは200ppmよりも樹上成熟促進に対してより有効な濃度で、処理年度にかかわらず処理2週後には可食状態となり、促進度合いは処理後の気温に左右されることが明らかとなった。また、500ppmエセフォン処理ではエセフォンから発生したエチレンが直接的に果実の成熟を急速に促進するものと考えられた。一方、年度にかかわらず落果が多発し、エセフォンの単用処理では安定した生産が望めないと考えられ、その防止対策を検討したところ、GA_3と混用処理すると果実品質に影響を及ぼすことなく落果が抑制されたことから、この処理方法によって安定生産が図れ、実際栽培技術として利用できる可能性が示唆された。
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