研究課題/領域番号 |
08660024
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
園芸・造園学
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
崎山 亮三 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (70011955)
|
研究分担者 |
河鰭 実之 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助手 (10234113)
|
研究期間 (年度) |
1996
|
研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
|
配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1996年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
|
キーワード | DNA多型 / AFLP / ハス / 統計分類 |
研究概要 |
中国、日本などで多くの種類のハスが栽培されているが、それらは歴史的に個人あるいは寺等で維持されてきたものが大部分であり、系統的な分類はほとんど行われていない。遺伝資源保護の観点から、研究機関による系統的な収集、保存が必要である。本研究は、中国武漢市蔬菜科学研究所および東京大学緑地植物実験所において収集されたハスの分類ならびに品種識別を、DNA多型の分析により試みたものである。 1.中国で採取されたハスを日本で分析するため、試料の簡便な輸送方法を確立する必要があった。そこで、ハスの葉を約50℃の乾燥器で12〜24時間乾燥させ、乾燥試料を郵送する方法を検討した。この試料から、10%のメルカプトエタノールを抽出緩衝液に加えるCTAB法の変法によりDNA多型分析に供試できる良質のDNAの抽出が可能であることがわかった。 2.DNA多型の分析法としてRAPD法が最も簡便で一般的である。しかし、RAPD法により品種間比較を行った結果、ハスは品種間差が非常に少なく、より解析精度と再現性の高い分析法が必要であった。1995年に報告されたAFLP法は、一回の電気泳動で50から100本のDNA断片を検出でき、非常に再現性が高いことが知られている。しかし、原報ではアイソトープの使用が不可欠である。本研究ではこの方法を改良し、アイソトープを使わずに簡便に行う方法を新たに開発した。この方法では、シークエンスゲルによりPCR産物を分離したのち、銀染色によりバンドを検出する。この方法により数種のハスで分類を試みたところ、品種の識別に十分に有効であった。
|