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八重咲きジニアの種子生産におけるabortion機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 08660025
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 園芸・造園学
研究機関信州大学

研究代表者

宮島 大一郎  信州大学, 農学部, 講師 (40157649)

研究期間 (年度) 1996 – 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1997年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1996年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワードジニア / 種子 / abortion / Zinnia / Seed / Abortion
研究概要

ジニアにおける受粉後正常に生長しない胚珠-種子について,どのような原因で正常に生長しないのかを組織学的に調べた.正常に生長したジニアの種子は受精後1日目より受精胚が急速に細胞分裂を始めた.受精胚は胚乳を消費しながら生長し,受粉受精後2-3日は球形,受粉受精後4-6日は切断面がハート型,受精後8-9日には胚の長さが種子のほぼ全体を占めた.その後胚は横方向への肥大が見られた.正常に生長しない胚珠-種子の組織においては様々な形態が見られた.正常に生長しない主な原因には胚糞の不形成あるいは不完全な形成で卵が見られないもの,受精の失敗,生育途中でのabortionが考えられた.ただし明確に判定しがたいものもあった.これらの正常生長を妨げる原因がそれぞれどのくらいの割合で起きているのかさらにそれぞれの原因を誘引する環境,栽培条件について検討した.ジニアの一重個体と八重個体では一重個体の方で生育異常胚珠-種子が多く見られた.一重個体と八重個体を混合した状態で自殖,50%遮光,多量施肥,頭状花をある時期まで摘除,灌水量を多くするの処理を行った結果,灌水量を多くした場合に異常胚珠種子の発生が多くなった.2品種を用いて行ったが品種間差は見られなかった.これらの栽培条件で受粉後5,10,15日に小花より胚珠-種子を取り出し外観において生長が劣るものを選別し,組織の観察を行った.受粉後5日に収穫したものでは自殖のもので受精していないと考えられるものが多く見られた.施肥量を多くしたもので胚糞の無いものが約30%見られた.Abortしていると考えられるものは多くなかった.受粉後10日に収穫したものでは頭状花を摘除したもので胚糞の無いものが多く見られ,灌水量を多くしたものでabortionの割合が最も多く,約12%見られた.受粉後15日に収穫したものでは灌水量を多くしたものでabortionの割合が最も多く,約18%見られた.これより受粉後種子が正常に生長しない原因としてabortionの他に受精の失敗,胚糞の不形成があり栽培条件によりその出現率が変わることがわかった.

報告書

(2件)
  • 1997 実績報告書
  • 1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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