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島根で育成された新規ボタンの促成能力と花色等諸形質の再評価

研究課題

研究課題/領域番号 08660030
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 園芸・造園学
研究機関島根大学

研究代表者

青木 宣明  島根大学, 生物資源科学部, 教授 (40032651)

研究期間 (年度) 1996 – 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1997年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1996年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワードボタン / 促成能力 / 予備冷蔵 / 開花率 / 切り花形質 / 花色 / アントシアン / 色素構成 / 島根県 / 大島根育成品種 / ハンターL,a,b
研究概要

1)大根島(島根県)で育成されたボタン38品種について,花色と色素構成を調査した.まず色相は,白色系品種と二,三の桃色系品種を除いて赤,赤紫および紫の範囲にあり,明度と彩度の関係では,赤色系品種はくすんだ色から濃い色の,桃色系品種はごく淡い色からくすんだ色の,また紫色系品種は,1品種を除いて濃い色から暗い色の範囲にあり,極めて鮮やかな色の品種は見出せなかった.
色素構成は,赤色系品種はペラルゴニジン系を主体とし,桃色系品種はペラルゴニジン3,5-ジグルコシドかペオニジン3,5-ジグルコシドを主体とし,また紫色系品種はペオニジン3,5-ジグルコシドを主体とするが,濃紫色の品種に多量のシアニジン系が混在する特徴を示した.
花色と色素組成との間には,青みが増すにつれてペラルゴニジン系は減少し,逆にペオニジン系が増加する傾向が認められ,アントシアンの水酸化とメチル化は,配糖体化やコピグメント効果よりもボタン花色の青色化に寄与していると推察された.
将来の花色育種に関して,‘芳紀',‘新島の輝',‘紅輝獅子'が鮮紅色品種の,また‘豊麗'は青色品種の育種親としてそれぞれ有望である.
2)大根島(島根県)で育成されたボタン30品種について,予備冷蔵処理が年内促成に及ぼす影響を調査した.開花率は予備冷蔵により3グループ,すなわち(1)向上する品種群,(2)低下する品種群,(3)あまり影響を受けない品種群に分類された.‘紅輝獅子'と‘百花殿'は12℃で,‘八束獅子',‘島の藤',‘乙女'および‘島大臣'は15℃で,‘島娘'は12または15℃で,‘島の輝'は予備冷蔵なしで12月出荷が可能であると推察された.

報告書

(3件)
  • 1997 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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