研究課題/領域番号 |
08660061
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
植物保護
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研究機関 | 京都府立大学 |
研究代表者 |
高田 肇 京都府立大学, 農学部, 教授 (00046484)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1997年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1996年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 生物的防除素材 / Aphelinus gossypii / Aphelinus sp.B(nr.varipes) / ワタアブラムシ / モモアカアブラムシ / 寄主適性 / 休眠 / 殺虫剤感受性 / Aphelinus sp.nr.varipes / ツヤコバチ科 / 発育 / 増殖 / 保存法 / Aphelinus sp. nr. varipes / モモカアブラムシ / 寄主選好性 / 寄主適合性 / 休眠性 |
研究概要 |
施設作物を加害するアブラムシ類の生物的防除素材として、アブラムシ寄生性ツヤコバチ科の在来寄生バチの利用を検討した。 わが国では4種のツヤコバチが、ワタアブラムシとモモアカアブラムシ(以下それぞれワタ、モモアカと略記)に寄生することを確認した。主要種はAphelinus gossypiiとAphelinus sp.B(nr.varipes)である。 長日(15L-9D)における雌の平均発育期間は、A.gossypiiでは18℃で21.9日、25℃で12.3日、Aphelinus sp.Bでは18℃で23.3日、25℃で13.7日であった。 長日18℃におけるA.gossypiiの平均産卵数は57、寄主体液摂取数は11、長日25℃におけるAphelinus sp.Bの平均産卵数は48、寄主体液摂取数は24であった。 A.gossypiiはワタに対する適性は高いが、モモアカに対する適性は低い。Aphelinus sp.Bはワタ、モモアカのいずれに対しても適性が高い。さらに、大量増殖用の寄主として好適なマメにも適性が高い。 Aphelinus sp.Bは北海道と京都個体群は長日型の休眠性をもつが、沖縄個体群はもたない。マミ-形成後の休眠幼虫を5℃で4週間保存する場合、生存率は順化処理を行った区(86%)のほうが、行わなかった区(39-63%)より高かった。 Aphelinus sp.Bでは、大部分の蛹がマミ-内で頭部をマミ-の後方に、腹面をマミ-の背面に向けていた。成虫の羽化脱出率はマミ-の背面よりも腹面を張り付けたときのほうが高かった。 A.gossypiiのLD50は、成虫施用よりマミ-施用のほうがマラソンでは16倍、ピリミカーブでは38倍、フェンバレレートでは6倍大きかった。これら3種殺虫剤の中では、本種に対する影響力はピリミカーブが最も小さいと考えられる。
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