研究課題/領域番号 |
08660082
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
植物栄養学・土壌学
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研究機関 | 国立科学博物館 |
研究代表者 |
平山 良治 国立科学博物館, 筑波研究資料センター, 主任研究官 (50124186)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1997年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1996年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 土壌型 / レッドデータ / モノリス / 土壌微細形態 |
研究概要 |
本研究は、種々な土壌型に関する立地関係の情報の収集、特に消滅の危機にある低地の土壌型に関する情報の収集、つまりレッドデータブックの作成。土壌モノリスの作成に関する情報の収集、消滅の危機にある土壌を中心に各種の土壌型の土壌モノリスの収集、展示技術を収集し展示の可能性をさぐること。以上の基礎的な面の研究を目的とする。 ペドロジスト学会会員、大学および農水省や県の農業・林業の試験場等の土壌担当者など約800カ所にアンケートを送り各種の土壌型が置かれている状況の情報を集め、193種の消滅の危機におかれている土壌に対する情報が集まった。これらの粗データを、データベース化した。これらの情報は、ペドロジスト懇談会編の土壌分類、林野土壌分類、農耕地土壌分類それに昔ながらの土壌型など様々な段階と種類が混ざり、その地点や消滅危惧の理由も様々であった。断面モノリスの採取、それに採取法の検討を行った。その結果、断面モノリスの採取には固化剤のトマックNS10と不織布の組合わせた薄層土壌モノリスが最も適していることが分かった。この方法で各地の土壌断面モノリスを採取した。 アンケート結果は、沖縄県、鹿児島県それに北海道からのデータが最も多く、土壌型では、赤・黄色土と黒ボク土で報告の約半数であった。赤・黄色土は、西南日本の島諸部や西日本の低丘陵地に分布し開発の危機に瀕している。黒ボク土は、北海道や関東に多くこれらも農業構造改善事業などで自然のテフラが残らない状態である。全国的には低湿地のグライ土や黒泥土などがやはり消滅の危機に陥っている。ただ、アンケートに無回答の県が11もあった。 非常に危機的状況に陥っていることが今回の調査研究で明らかになった。緊急に対策が心要だ。
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