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油糧植物のリゾホスファチジン酸アシルトランスフェラーゼ遺伝子の構造と発現調節

研究課題

研究課題/領域番号 08660117
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 応用微生物学・応用生物化学
研究機関京都府立大学

研究代表者

市原 謙一  京都府立大学, 農学部, 助教授 (50046512)

研究分担者 田中 國介  京都府立大学, 農学部, 教授 (90027194)
研究期間 (年度) 1996 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1998年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1997年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1996年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード脂肪合成 / リゾホスファチジン酸 / アシルトランスフェラーゼ / リゾホスファチジン酸アシルトランスフェラーゼ / 油糧植物
研究概要

植物油脂合成に関わるアシルトランスフェラーゼ系酵素が,油脂の脂肪酸組成と集積速度の調節に果たしている役割を明らかにすることを目的として研究を行った。
ある系統のカリフラワーのリゾホスファチジン酸アシルトランスフェラーゼ(LPA-AT)が,他の油糧植物のLPA-ATとは異なったアシル-CoA分子種に対する基質特異性を有していることを見いだし,そのLPA-AT遺伝子の構造と脂肪酸組成の調節に果たす役割を明らかにした。すなわち,このLPA-ATは390アミノ酸から成る43.6KDのタンパク質であり,そのアミノ酸配列には3ヶ所の疎水領域が存在している。アミノ酸レベルでの相同性は,67%(トウモロコシ),20%(ヤシ),19%(大腸菌,ヒト)であった。このLPA-ATに対応するcDNAを発現させた大腸菌の膜画分は,オレイン酸よりもステアリン酸を効率よく基質として利用した。このことから,カリフラワーLPA-ATがグリセロール骨格のsn-2に飽和脂肪酸を優先的に取り込むという特異な性質を持ったLPA-ATであることが証明された。また,登熟期種子におけるこの酵素活性の発現はトリグリセリドの集積と密接に連動していた。そしてLPA-AT mRNAが登熟初期に集積していることから,トリグリセリド合成系がすでに種子登熟の早い段階から備わっていることが明らかになった。
さらに,登熟期イネ種子についても研究を進め,トリグリセリドが集積するアリューロン層や胚だけでなく,デンプン性胚乳組織でもLPA-AT mRNAが活発に合成されていることを見いだし,胚乳組織のデンプン結合リン脂質の合成に,LPA-ATが重要な役割を果たしていることを示唆した。

報告書

(4件)
  • 1998 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1997 実績報告書
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 田代恵介: "Brassica oleraceaリゾホスファチジン酸アミルトランスフェラーゼの基質特異性" 日本農芸化学会誌(1998年度大会講演要旨集). 72. 165 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1998 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Tashiro, K., Ichihara, K.and Saito, K.: "Substrate specificity of lysophosphatidate acyltransferase in developing Brassica oleracea seeds" Abst ract of Annual Meeting of Japan Society for Bioscience, Biotechnology, and Agrochemistry. 165 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1998 研究成果報告書概要

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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