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酵母細胞周期進行の補機エンジンとブレーキによる制御機構と創薬への応用

研究課題

研究課題/領域番号 08660118
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 応用微生物学・応用生物化学
研究機関慶応義塾大学

研究代表者

西沢 正文  慶應義塾大学, 医学部, 講師 (20218150)

研究分担者 東江 昭夫  東京大学, 大学院・理学系・研究科, 教授 (90029249)
研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1996年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード細胞周期 / サイクリン依存性キナーゼ / Cdkインヒビター / 酵母
研究概要

酵母Cdkファミリーに属するCdc28キナーゼとPho85キナーゼによる細胞周期制御の役割分担を調べるために、Pho85キナーゼによるS期のCdk阻害因子Sic1のリン酸化機構と、Pho85キナーゼのチェックポイントへの関与について実験を行った。
1.Pho85キナーゼによるSic1のリン酸化。Pho85キナーゼがSic1をリン酸化するときのサイクリンパートナーを同定するために、Clb2,Clb5,Pcl1,Pcl2,Pho80をそれぞれ大腸菌細胞中で発現させ、それぞれのサイクリンを含む細胞抽出液を調製した。これと大腸菌から精製したPho85キナーゼを組み合わせ、Sic1のリン酸化能を調べたところ、Pho85-Pcl1複合体のみがSic1をリン酸化できることを見いだした。Cdc28-Cln2複合体も試験管内でSic1をリン酸化できることが知られているので、Cdc28とPho85によるSic1リン酸化の役割分担を調べた。Sic1分子中の3カ所のCdkによるリン酸化可能部位の変異体を作成し、野生株及びpho85欠失株中で過剰発現させたところどちらの株もG2期で生育が停止した。そこでリン酸化可能部位を一カ所ずつ残した変異体を過剰発現させたところ、pho85欠失株の生育は阻害するが野生株のそれは阻害しないものがあった。このことはCdc28とPho85がSic1の異なる部位をリン酸化している可能性を示している。
2.ヒドロキシウレア、ベノミル、紫外線照射などのpho85欠失株に対する影響を調べたところ、pho85欠失株はヒドロキシウレアのみに超感受性であることがわかった。しかしヒドロキシウレア処理後の生存率は64%であり、pho85変異はチェックポイントには影響しないことがわかった。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 西沢正文: "酵母CDKファミリーによる細胞周期制御のネットワーク構造" 蛋白質核酸酵素. 41. 1742-1750 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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