研究課題/領域番号 |
08660124
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用微生物学・応用生物化学
|
研究機関 | 秋田工業高等専門学校 |
研究代表者 |
渡邉 敏彦 秋田工業高等専門学校, 物質工学科, 教授 (00089799)
|
研究期間 (年度) |
1996
|
研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
|
配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1996年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
|
キーワード | enacyloxin(ENX) / ENX oxidase / quinoprotein / cofactor / PQQ |
研究概要 |
本研究者らが発見したエナシロキシンオキシダーゼ(ENX oxidase)は、ENX VIaをENX IIaに酸化するオキシダーゼである。本酵素はPQQまたは、本酵素より分離された、PQQ関連物質(新規物質)を補酵素として要求するquinoproteinである。quinoproteinは一般に膜結合性であるのに対し、本酵素は菌体外にて検出されることにより、最初の分泌性酵素と考えられている。本酵素より抽出される補酵素(Redox cofactor)もまた新規物質と考えられていることより、これを取得、精製し、構造解析、生理的性質を明らかにすることを目的とした。そのために、まずENX生産のための培養をおこなった。 Czapek-Dox培地で赤パンかびを培養する第一段階と、その培養濾液を用いて<Frateuria>___-W-315株を培養する第二段階を行い、第二段階培養上清より硫安塩折によりENX-oxidaseを分画沈殿させた。得られた粗酵素標品より目的の補酵素を熱水或いはアルコール抽出後、抽出物よりエーテル抽出を行い、TLCにより精製した。一方、部分的に補酵素を欠失しているENX oxidaseを調製し、これに対する添加効果を指標として新規補酵素の活性検出を行った。精製中の画分については、補酵素としての活性を示すことを確認した後、つぎの段階に進んだ。現在までに得られた精製標品は機器分析中であるが、シリカゲルクロマトグラム(メタノール:酢酸、70:1)により、PQQとはRfが明らかに異なる結果(新規物質:PQQ、0.67:0.13)が得られており、本補酵素がPQQとは異なる新規物質であることが示された。
|