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野生生物の生息環境としての針葉樹人工林の質的改善に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08660171
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 林学
研究機関北海道大学

研究代表者

青井 俊樹  北海道大学, 農学部・附属演習林, 助教授 (70125277)

研究分担者 門松 昌彦  北海道大学, 農学部・附属演習林, 助手 (60158847)
研究期間 (年度) 1996 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1998年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1997年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1996年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワードスギ・ヒノキ一斉造林 / 野生動物採食環境悪化 / 小面積皆伐区 / 植生侵入 / 食害防除 / 間伐効果 / 小面積皆伐区画 / 野生動物生息地改良 / スギ・ヒノキ造林地 / 小面積皆伐 / 野性動物 / 採食地造成 / スギ・ヒノキ一斉造林地 / 野性動物採食地
研究概要

本研究は、北大和歌山地方演習林において実施した。調査はまず、当林に本補助金交付依然よりスギ・ヒノキ人工林に設定してあった、小面積皆伐区画(各0.02ha)5ヶ所の調査より開始した。各区画内に設けられた植生調査プロットにおける侵入植生の、根本直径、樹高および食害の度合いに関する調査を、1996年12月、1997年11月、1998年6月および11月に実施した。また1996年3月には、母樹になりうる天然林に隣接したスギ・ヒノキ人工林に、既存の皆伐区画より規模の大きな(0.25ha)の皆伐区画を設定し、区画内に5ケ所(最終的に6ケ所)の植生調査プロットを設置して、同様の時期に侵入植生の調査を行った.また1996年と、1998年には、皆伐区画がおよぼす間伐効果を調べるため、区画周辺木の胸高直径、樹高に関する調査を行った。その結果、間伐効果については、胸高直径成長幅が対照区より有意に大きく、皆伐による間伐効果が見られた。野生動物の食物となる広葉樹の侵入の実態に関しては、1998年の6月には5つのプロットのうち4つで、侵入木本の個体数および種数の増加をみた。しかし1998年11月にはこのうち3つについては減少に転じた。これは夏の日射による日焼け現象により死亡個体が増加したこと、またシカ・カモシカの好む種類が採食されたためと考えられる。一方、大きな皆伐区画においても同様な傾向が見られたので、1996年の秋に一部プロットをネットのより囲ったところ、それ以外のところにくらべて、大幅な木本類の侵入と成長をみた。このことにより、人工林内に群状に設けた小面積皆伐区は、周囲の間伐効果が期待できることに加え、広葉樹類の侵入がおきるため、野生動物の採食地としての機能は期待できるが、侵入当初から食害にあうため、食害高を脱するまでの期間、一時的な食害防除策をあわせてとる必要性があることが判明した。

報告書

(4件)
  • 1998 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1997 実績報告書
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 青井 俊樹: "野生動物の生息環境としての針葉樹人工林の質的改善と保全に関する研究" 地球環境研究. 43. 27-39 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1998 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Aoi Toshiki: "The study for habitat improvement for wildlife and maintenance of coniferous artificial forest" The earth environment research. No.43. 27-39 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1998 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 青井俊樹: "野生動物の生息環境としての針葉樹人工林の質的改善と保全に関する研究" 地球環境研究. 43. 27-39 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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