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トラフグの単生類ヘテロボツリウムに対する免疫応答に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08660222
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 水産学一般
研究機関東京大学

研究代表者

小川 和夫  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (20092174)

研究分担者 黒倉 寿  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (50134507)
研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1996年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワードトラフグ / Heterobothrium okamotoi / ELISA / 抗体産生 / 単生類 / 寄生虫
研究概要

養殖トラフグの鰓や鰓腔壁に寄生する単生類ヘテロボツリウムの感染による被害が産業上の問題になっている。そこで対策の一環として、ヘテロボツリウムに対するトラフグの体液性免疫反応を明らかにすることを目的とした。
1.トラフグに抗原としてヤギIgGを接種し、産生された抗体を精製した。これをウサギに注射して抗トラフグIgM抗体を精製した。つぎに、成虫虫体を清浄海水で洗浄後、ホモジナイズして、その遠沈上清をアジュバントとともに腹腔内に接種し、3週後に追加免疫を施し、ヘテロボツリウム抗体陽性魚を作出した。対照群は抗原液のかわりにリン酸緩衝液を同様に接種した。ホモジナイズした虫体を抗原として上記の2群の魚の血清と反応させ、次いで抗トラフグIgMウサギIgGと反応させた後、Horseradish peroxidaseでラベルされた抗ウサギIgGヤギIgGを作用させ、吸光度を測定するELISAシステムを確立した。
2.熊本県で養殖されていたトラフグ(1歳;13尾)のヘテロボツリウム寄生状況を調査した。鰓(幼虫)および鰓腔壁(成虫)における寄生数はそれぞれ0〜300、0〜54で、寄生数に違いはあったが、すべての魚が寄生を受けていた。これらの魚の血清の抗体価を前項で確立したELISAによって測定したところ、すべての魚について前項の抗原接種魚よりも高い抗体価を保持していた。一方、感染歴のない静岡県産の繁殖トラフグ(0歳;5尾)からは抗体は検出されなかった。今回の結果は外部寄生性の単生類の感染によって抗体産生が確認された初めての例である。抗体産生は、成虫の後半部分が鰓腔壁組織内に埋没するように寄生するという本虫の特性によるものと思われる。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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