研究課題/領域番号 |
08660239
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
水産学一般
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研究機関 | 宮崎県立看護大学 (1997) 北里大学 (1996) |
研究代表者 |
浅野 昌充 宮崎県立看護大学, 教授 (60260858)
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研究分担者 |
山森 邦夫 北里大学, 水産学部, 教授 (80012029)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1997年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 視交叉上核 / SCN / サーカディアン・リズム / キンギョ / 脳破壊 / サーカディアンリズム |
研究概要 |
本研究は魚類脳・視交叉上核相当領野に個体活動概日リズムの中枢的機能が存するかを検討し、活動電位の態様の観察を通じて当該神経核日周的活動の自律機構の解明への実験基盤を確立することを目的とした。 このため、1)当該領野の局部破壊による、遊泳活動の条件付け日周ルズムの消失、および2)明暗リズム位相変移に対する、遊泳活動レベルと当該神経核活動電位の位相変移応答との比較、の2種の実験を行なった。 当該領野の局部破壊では、制限給餌により学習条件付けした2峰性の遊泳活動リズムが消失し、明暗のみに依存した遊泳活動となる場合のあることが判明した。一方、視交叉上核相当領野の活動電位は日周パターンをもつこと、さらに外囲環境の明暗リズム位相変移に対してその日周パターンの位相が1〜4週間の間に同調することが捉えられた。このことは、個体遊泳活動の日周リズムが2〜3日で明暗リズムの位相変移に同調することと大きく性質を異にしており、当該量の活動が直接に遊泳活動の日周リズムに反映するものではないことを示している。 遊泳活動の日周性は、当該領野の自律的活動に基づく時刻認識の上で、給餌時刻などの日周的な活動を解発する時刻を、明期開始からの時間として認識、記憶しているものと考えられる。今後の研究方向は、当該神経核の自律活動の形成機構-これはおそらくこの領野の神経細胞相互の共振的放電機構に大きく関わっていると考えられる-の究明および外囲環境暗リズムの位相変移に同調する機構の解明になる。
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