• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

ラン藻の麻痺性貝毒に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08660245
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 水産化学
研究機関東北大学

研究代表者

大島 泰克  東北大学, 農学部, 助教授 (60111267)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1996年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワード麻痺性貝毒 / saxitoxin同族体 / ラン藻 / Anabaena circinalis / Lyngbya wollei
研究概要

HPLC分析を主体とした麻痺性貝毒の系統的な検査法を確立し、国内外から集めたラン藻試料についてスクリーニングを行った。その結果、オーストラリア南部の河川で家畜を大量に斃死させたAnabaena circinalisとアメリカ南東部で大量に繁茂しているLyngbya wolleiに本毒を検出し、麻痺性貝毒が渦鞭毛藻のみならずラン藻類にも広く分布していることを示した。A. circinalisはC1、C2など7成分を、L. wolleiはdcSTX、dcGTX2、dcGTX3、のみを生産していた。また、L. wolleiからは6本の同定不能なピークが検出されたので、各種クロマトグラフィーを使って単離し、構造決定した結果、新規saxitoxin同族体であることを明らかにした。このうち5成分は側鎖にアセチル基を有し、3成分は12β位の水酸基が還元された構造を有していた。アセチル同族体のマウス毒性はカルバモイル同族体の約1/10であったが、12位が還元されると毒性は消失することを明らかにした。
オーストラリア産A. circinalisを大量培養してグアニジウム基をもつ化合物を指標に麻痺性貝毒の前駆体の検索を行った結果、著量のアグマチンが含まれることを明らかにした。また、麻痺性貝毒の変換に係わる酵素を検索した結果、有毒渦鞭毛藻と同様に側鎖にN-sulfone基と11位に硫酸エステルを導入するN-sulfotransferaseとO-sulfotransferaseを検出した。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] H. Onodera, Y. Oshima他5名: "Screening of paralytic shellfish toxins in freshwater cyanobacteria and chemical confirmation of the toxins in culturd Anabaena circinalis from Australia" in Harmful and Toxic Algal Blooms, IOC-UNEESCO. 563-566 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] H. Onodera, Y. Oshima, T. Yasumoto and W. Carmichael: "New saxitoxin analogs from the freshwater filamentous cyanobacterium Lyngbya wollei" Natural Toxins. (in press). (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi