• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

海藻食物繊維と胆汁酸の結合および脂質の消化吸収への影響

研究課題

研究課題/領域番号 08660247
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 水産化学
研究機関東京水産大学

研究代表者

鈴木 健  東京水産大学, 水産学部, 教授 (90100966)

研究期間 (年度) 1996 – 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1997年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1996年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード海藻 / 食物繊維 / 吸着 / 胆汁酸 / 無機質 / コール酸 / デオキシコール酸 / ケノデオキシコール酸 / ビタミン
研究概要

海藻は陸上植物と違う環境に生息するため、その構成成分は特有な栄養・生理機能を持つことが期待されるが、海藻食物繊維に関する研究はこれまでにあまり行われてこなかった。そこで本研究では海藻に含まれる食物繊維の栄養機能を明らかにすることを目的とし、脂質の消化吸収やコレステロールの代謝に深く関わっている胆汁酸に注目することとした。肝臓では一次胆汁酸(コール酸、ケノデオキシコール酸)が合成されるが、腸内細菌により変化を受け二次胆汁酸(デオキシコール酸など)となり、小腸から吸収されて肝臓に戻り、腸肝循環と呼ばれている。脂質の消化吸収には水不溶性の脂質を乳化する胆汁酸が必要で、腸肝循環による吸収を食物繊維が阻害することによりコレステロールの代謝が改良されると考えられている。本研究ではワカメ、コンブ、ヒジキ、ノリなどの海藻を試料とし、胆汁酸との結合を調べた。コール酸との結合では、pHの上昇にともない結合率の低下がみられた。またコール酸、デオキシコール酸、ケノデオキシコール酸との結合の実験では、水溶姓食物繊維は不溶性食物繊維に比べると、いずれの胆汁酸の吸着も全般的に大きかった。
一方、食物繊維の摂取過剰による問題点も指摘され、ビタミンや無機質の利用率の低下も考えられる。無機質との吸着として亜鉛を用いたが、不溶性食物繊維についてはワカメで多く、スサビノリで低く、一方、水溶姓食物繊維についてはコンブで高かった。
食物繊維の測定には酵素重量法が用いられているが、これらをほとんど含まない海藻においては測定に要する時間を考慮した改良法が必要でこれらについて検討を加えた。

報告書

(3件)
  • 1997 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 吉江 由美子: "海藻食品における水溶姓及び不溶性食物繊維の測定法と分布" 東京水産大学研究報告. 83(1、2). 1-12 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 鈴木 健: "水産食品の事典(竹内昌昭・藤井建夫・山沢正勝編)" 朝倉書店, 500 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Y.Yoshie, T.Suzuki, T.Shirai, and T.Hirano: "Analytical procedure and distribution of soluble and insoluble dietary fibers in seaweed foods" J.Tokyo Univ.Fish.83. 1-12 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 鈴木健: "水産食品の事典(竹内昌昭・藤井建夫・山沢正勝編)" 朝倉書店, 500 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 吉江由美子: "海藻食品における水溶性及び不溶性食物繊維の測定法と分布" 東京水産大学研究報告. 83(1,2). 1-12 (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi