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紅藻カギイバラノリレクチンの糖鎖認識と生体膜レセプターに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08660251
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 水産化学
研究機関広島大学

研究代表者

堀 貫治  広島大学, 生物生産学部, 助教授 (50116662)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1996年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードレクチン / 紅藻 / 認識糖鎖構造 / 赤血球膜 / レセプター
研究概要

紅藻カギイバラノリレクチンが認識する糖鎖構造を、30種の蛍光標識糖鎖(複合型8種、高マンノース型5種、混成型6種、N-グリカン共通コアペンタサッカライド、共通コア類似糖鎖1種、その他9種)を対象とし、レクチンカラム法および平衡透析法を用いて調べた。前者の方法(固定化レクチン)においては、いずれの糖鎖もカギイバラノリレクチンカラム(固定化レクチン量1mg/mlゲル、4x50mm)に結合しなかった。後者の方法(遊離レクチン)においても、4種の糖鎖を除く他の供試糖鎖との結合性は認められなかった。共通コア類似糖鎖1種と糖脂質由来の糖鎖3種が弱い結合性を示したが、結合率が低いことと結合しなかった糖鎖構造との比較から、本レクチンが認識する糖鎖構造を特定するには至らなかった。また、本レクチンは試験した5種の生体膜脂質成分とも結合しなかった。一方、本レクチンの赤血球凝集作用は、N-グリカンを有する糖タンパク質およびその糖ペクチンで阻止される。以上の結果から、本レクチンは供試糖鎖以外の糖鎖構造および/あるいは糖ペプチドのペプチド部分に親和性をもつことが示唆されたが、その点を明らかにするには至らなかった。
本レクチンはトリプシン処理ウサギ赤血球とその膜標品を強く凝集すること、その凝集活性は膜標品の糖タンパク質画分で阻止されることを認めた。そこで、ビオチン化カギイバラノリレクチンを調整し、同赤血球膜の糖タンパク質性レセプターをウエスタンブロット後のレクチン染色により調べ、4種の糖タンパク質性レセプターを検出した。これらレセプターの糖鎖構造の解析は現在進行中である。同解析が終了後、リンパ球膜レセプターの同定とその糖鎖構造解析を行う予定である。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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