研究課題/領域番号 |
08660284
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
農業土木学・農村計画学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
塩沢 昌 筑波大学, 農林工学系, 助教授 (80134154)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
1998年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1997年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1996年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 土壌面蒸発 / 塩分集積 / 乾燥層 / 土壌劣化 / 蒸発モデル / 地温 / 水ポテンシャル / 熱伝導 / 蒸発 / 地下水位 / 不飽和透水係数 / 水分特性曲線 / 塩の分子拡散係数 |
研究概要 |
ポテンシャル蒸発速度が降雨量を上回り、土壌水の塩濃度が高い乾燥地においては、実蒸発量が浸透量(降雨量)を上回ると、土壌水(液状水)とともに移動した溶解塩分は蒸発面において水だけが蒸発してとり残され塩分集積が生じる。一方、蒸発速度は表面乾燥層の形成によって大きく低下するので、塩分集積を予測し制御するには、乾燥層が形成された場合の蒸発速度が重要であることを明らかにした。 蒸発の進行によって地表面に、その下層の湿潤層よりも含水量が著しく小さい乾燥層が形成され、この乾燥層の形成によって蒸発が乾燥層底部で生じ、乾燥層の水蒸気拡散抵抗によって蒸発速度が決まるようになることを、関東ローム裸地調査地点における地温分布の日変化、蒸発速度、土壌水分分布を、土中の相対湿度分布の測定で確認した。さらに、蒸発モデルとして、土中の湿潤層-乾燥層境界に蒸発面(飽和水蒸気面)を仮定し、この蒸発面と大気との水蒸気濃度差を蒸発の駆動力として、乾燥層の拡散抵抗と大気境界層の抵抗との直列合成抵抗によって蒸発速度が決まるとするモデルを考え、実測との対比でモデルの有効性を検証した。 これをふまえて、塩分集積と土壌劣化が問題になっている現場としてパキスタン・ファイサラバード地区においてその実態と農民が行っている塩害防止策や現地研究機関が提案している対策をしらべた。そして、上記の成果に基づいて、その科学的な裏付けを説し評価した。とくに、塩分集積と土壌劣化のプロセスを、土壌-植物-大気系の水移動との関連で捉え、パキスタン・ファイサラバード地区の事例を念頭において、塩害と土壌劣化の防止策を考察し提案した。
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