研究課題/領域番号 |
08660290
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
農業土木学・農村計画学
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
加治佐 隆光 三重大学, 生物資源学部, 助教授 (60177376)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1998年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1997年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
1996年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 排水 / 暗渠排水 / マニング則 / ハイドログラフ / シミュレーション / 茶畑 / SS / 硝酸性窒素 / pH / EC / 農地 / 濁度 / COD / ダム湖 / 植物プランクトン |
研究概要 |
本年度には、以下の(1)〜(3)を行った。まず、(1)昨年に作成したシミュレーションモデルを2次元飽和モデルから3次元不飽和モデルに拡張して、より詳細なシミュレーションが可能であることを確かめた。境界条件が比較的複雑であろうと考えて陽的計算手法を選択したのであるが、この計算方法は欠点として、振動しやすいことと演算時間が長いことがあげられる。そこで、多少の工夫を行って振動しない計算手順を開発した。したがって、このモデル利用に関する欠点は演算時間のみである。しかし、計算機の性能向上は著しく、我々は楽観的に考えている。現在、実時間で数時間程度の計算であればパソコンでも何とか計算可能である。(2)昨年の計算結果から、窒素の流出が暗渠排水として特徴的であったので、その窒素流出のシミュレーションを行った。これは時間に関する常微分方程式を解くモデルであり、麦畑に関する白谷らの論文を参考にした。工夫した点は、永年作物であるお茶に対応できるように変更したことのみである。結果は良好であり、実測値と良く適合した。(3)暗渠排水と地表排水の実測値を収集・集積した。観測項目は、水温、EC,濁度、硬度、COD、オルトリン酸、硝酸性窒素、およびpHである。しかし、平成10年10月末の台風によって、流域とした造成階段畑の急傾斜部で多くの樹木が転倒したために、その時点を一応の区切りとした。この考察は現在、試行中であり、報告書には資料として添付した。
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