研究課題/領域番号 |
08660297
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
農業土木学・農村計画学
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
宮内 定基 愛媛大学, 農学部, 教授 (40024583)
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研究分担者 |
酒井 俊典 愛媛大学, 農学部, 助教授 (90215591)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1997年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1996年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | マサ土 / 風化程度 / pF / 粘着力 / 内部摩擦角 / 透水係数 / 保水力 / 土壌改良材 / 土壌改良 / 透水性 / 保水性 / 一面剪断強度 |
研究概要 |
本研究では、風化程度を異にするマサ土の強度特性、透水性・保水性を解明し、それらの欠点を、ベントナイトとバ-ク堆肥を混合する方法で改良することを実験的に検討して以下のことを明らかにした。 (1).粘着力のピーク値および剪断抵抗角の絶対値とそれらが変化する含水比は、風化程度によって異なり、その含水比をpF値で評価すると、風化程度に拘わらずpF2.5付近となり、pFを指標として用いることで、それらの点を風化程度に関係なく統一的に評価できることが明らかとなった。また、ベントナイトを混合することによって、最適含水比よりも乾燥側における粘着力を増大させることが可能となり、上述した力学性の変化点は、同じくpF2.5付近であることも明らかとなった。 (2).透水係数は風化程度によって大きく変化し、三角座標分類法による分類で、砂質粘土ロームに分類されるマサ土では無混合、砂質ロームでは混合比3〜4%程度、砂では7〜8%程度のベントナイト混合で、フィルダム等の遮水層における基準値(1×10^<-5>cm/sec以下)を満足することが明らかとなった。この結果は現場実験結果ともほぼ一致しており、施工現場においても、締固め密度に関する規定値を満足する施工が行えれば、ベントナイト混合マサ土を築提用土として利用することは十分可能であるといえる。 (3).保水力は風化程度によって大きく異なるが、砂に分類されるような保水力の小さい砂質マサ土においても、バ-ク堆肥を3%程度混合することによって、かなり改善し得ることが明らかとなった。
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