研究課題/領域番号 |
08660359
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎獣医学・基礎畜産学
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研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
新井 克彦 東京農工大学, 農学部, 助教授 (60175940)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1996年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | cartilage / chondrocyte / development / collagen |
研究概要 |
昨年までに、ウシ卵胞液粗精製画分を抗原として胎児軟骨細胞、筋芽細胞等の中胚葉系細胞に特異的に反応する単クローン抗体を作成し、さらに、この蛋白質をコードする遺伝子をウシ卵巣及びラット脳由来cDNAライブラリー(λgt11コンストラクト)よりクローニングすることに成功した。そのcDNAの塩基配列の解析をしたところ、トランスフォーミング成長因子β(TGFβ)スーパーファミリーや塩基性線維芽細胞成長因子(basic FGF)等、他の中胚葉誘導やそれに関連した形態形成に関わる因子とのホモロジーは低く、全く新しい物質であると考えられた。本因子の存在はラット脳においても確認されたため、ラット脳を用いて3'-RACEおよび5'-RACEを試みた。ラット脳よりpoly(A)^+RNA(mRNA)を調製し、既にクローニングされているcDNAの3'-末端及び5'-末端近傍から28塩基のプライマーを設計し、RACE(Rapid Amplificatiion of cDNA Ends)法を行なった。これにより、完全長のcDNAがクローニングされ、その全長は1.6kbpであった。メッセンジャーRNAの発現を検索したところ、RT-PCRによるとほとんどの実質組織でその発現が確認されたが、ノーザン・ブロットでは全く検出されず、非常に発現の低い遺伝子産物であることが示唆された。本年度はカイコ多核体病ウイルス由来プラスミドベクターによるその大量発現系の確立には至らなかったが、来年度のための予備的検討として、樹立細胞株であるC3H10T1/細胞等を理化学研究所細胞バンクより取り寄せ、II型コラーゲン等を軟骨分化の指標として細胞培養実験を行なっている。
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