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鳥類の視蓋における光情報処理機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 08660362
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 基礎獣医学・基礎畜産学
研究機関名古屋大学

研究代表者

内藤 順平  名古屋大学, 農学部, 助教授 (30048467)

研究分担者 大森 保成  名古屋大学, 農学部, 助手 (60152261)
海老原 史樹文  名古屋大学, 農学部, 助教授 (50135331)
研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1996年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード網膜視蓋投射 / 視蓋 / 網膜 / 発生 / 視覚 / 鳥類
研究概要

鳥類の視蓋における光情報処理機構を発生学的に解析する目的で網膜視蓋投射線維の終末様式と層形成の関係をニワトリ胚(I-孵卵日数)およびヒヨコ(P-生後日数)を用い、軸索トレサ-法(WGA-HRP,CTb,BDA)により調べた。I-7.2では視蓋全層で4-5層を数えた。網膜投射線維は視蓋吻側部の視索層に進入していた。I-9.8では網膜関連領域は2-3層からなり。その全ての相に多量の網膜投射線維が終わり、さらにその深層(後の第13層まで)にも網膜線維が認められた。I-11.1では視蓋全体で9層が数えられ、網膜関連領域より深層(8-15層)では全ての層が同定された。I-14.1では網膜関連領域には細胞構築的に3つの層(後の1-7層)が認められ、網膜投射繊維終末では4つの層が区別された。I-19.1までに2,3層以外の全ての層が同定されたが、網膜投射はまだ未完成であった。P-2.5では2,4,6層が細胞層として、3,5,7層は線維層として同定された。P-9で7層への網膜投射が増え、最終的に網膜視蓋投射は完成する。これまでは線維層を網膜線維受容層とされていたが、網膜投射線維終末は細胞層にも限局して終止した。また、終末はその形態と終止層の違いにより、8種類に分類されうる。一方、網膜節細胞は小型(哺乳類のγタイプに類似)がほとんどだが、発生が進むにつれて、周辺網膜の節細胞は大型化(哺乳類αタイプに類似)し、分化した。この時期(I-12-14)は節細胞のアポトーシスが激しく起こる時でもあり、最初期遺伝子であるc-fos遺伝子が発現しているようである。また、網膜視蓋線維が視蓋で終末を形成し始める時に対応し、視蓋の光情報処理機構が形成され始めている事を物語っている。恐らく、γタイプの類似細胞から視蓋投射が形成され、鳥類特有の視覚機能の基本構造が形成されるものと思われる。今後、網膜視蓋投射系はどのタイプの終末から形成されるのか同定する必要がある。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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