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習慣性流産と子宮NK細胞の生殖免疫学的関連

研究課題

研究課題/領域番号 08660368
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 基礎獣医学・基礎畜産学
研究機関大阪府立大学

研究代表者

木曽 康郎  大阪府立大学, 農学部, 講師 (10142374)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1996年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワード自然流産モデル / 主要組織適合抗原 / 子宮NK細胞 / パ-フオリン / 胎盤 / 脱落膜 / 間膜腺 / 顆粒性間膜腺細胞
研究概要

齧歯類の着床〜胎盤形成期において、間膜腺・基底脱落膜に局在する子宮NK細胞の機能は未だ不明であるが、細胞傷害性タンパクであるperforinを持つことから、流産に関連しているとの仮説がある。本研究の目的は、流産と子宮NK細胞の生殖免疫学的関連、特に流産に際しての子宮NK細胞の動態を明らかにすることである。
流産マウスモデルとして、♀CBA/2J(H-2^k)×♂DBA/2(H-2^d)を用いた。これは自然流産モデルで、妊娠満期には正常・流産吸収等の様々な段階の胎子がみられる。このモデルの妊娠10,12および14日で、流産および正常の各胎盤を採取し、PAS染色、免疫組織化学的手法によるperforin含有細胞およびasialoGM1陽性細胞の分布・動態、さらに電顕による微細構造を比較検討した。
妊娠10〜14日は胎盤の形成〜完成期で、子宮NK細胞は間膜腺・基底脱落膜で有意に見られる。この時期での流産率は40.5%(17/42)であった。perforin陽性、asialoGM1陽性の子宮NK細胞は、流産胎盤においても間膜腺・基底脱落膜に局在し、退行性変化を示す胎盤迷路部や胎子遺残物に侵襲している象は観察されなかった。その数は正常と比較して有意差はなく、perforinは依然として顆粒内に含有されており、流産に際して分泌された形跡は見られなかった。また、顆粒の微細構造的特徴である中心に均一な電子密度の芯および周囲の膜性帽子状構造に変化は見られなかった。
以上の結果は、子宮NK細胞が流産には関連しないことを示唆している。現在、本モデルでのB・Tリンパ球およびマクロファージの動態を検討中である。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Croy B. A. 他5名: "Characterization of the cells that migrate from metrial glands during culture." J. Reprod. Immunol.(in press). (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Fukasawa N. 他5名: "Apoptosis of rat uterine NK cells in vitro." J. Reprod. Dev.42・4. 219-224 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Kiso Y. 他3名: "Murine granulated metrial gland cells : An NK cell subset found in the pregnant murine uterus." Proc. Jpn. J. Reprod. Immunol.(in press). (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 日下部 健 他4名: "顆粒性間膜腺細胞のFas/Fas-Lシステムによるアポトーシス" 第123回日本獣医学会講演要旨集. (発表予定). (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 木曽康郎: "妊娠時の子宮NK細胞" 第11回日本生殖免疫学会抄録集. 33- (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 牧田牧子 他4名: "自然流産マウスモデルにおける子宮NK細胞の動態" 第122回日本獣医学会講演要旨集. 77- (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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