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ウシ主要組織適合(MHC)クラスII分子の免疫機能と多型性の解析

研究課題

研究課題/領域番号 08660374
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 基礎獣医学・基礎畜産学
研究機関理化学研究所

研究代表者

間 陽子  理化学研究所, 安全評価研究室, 先任研究員 (50182994)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1996年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
キーワードウシMHC(BoLA)クラスII遺伝子 / 疾患感受性 / 多型性 / cDNAクローニング / DNAタイピング / 機能発現 / ウシ白血病ウイルス(BLV) / 形質転換細胞株
研究概要

ウシMHC(BoLA)クラスII分子の免疫応答における役割をDNAレベルで解析すると同時に、牛白血病ウイルス(BLV)感染牛を用いて、BoLAクラスII遺伝子の多型性とウシの疾病に対する感受性との関連を分子レベルで解析する。以上により、ウシの生体防御機構を解明する突破口としたい。
1)BoLAクラスII抗原の免疫応答における役割を明解にするため、cDNAクローニングを試み、6種類のBoLAクラスII遺伝子、DRA,DRB3,DQA1,DQA2,DQB1,DQB2のcDNAクローンの単離に成功した。
2)各遺伝子の発現と機能について解析した。ウシ末梢血リンパ球における転写を確認するため、各遺伝子の第2エクソンを特異的に増幅可能なPCRプライマーを設計し、ウシリンパ球細胞株より抽出したmRNAを用いてRT-PCRを行った。また、α鎖及びβ鎖のcDNA(DRA/DRB3,DQA1/DQB1,DQA1/DQB2,DQA2/DQB1,DQA2/DQB2)を、COS-1及びマウスL細胞に導入し単クローン性抗体を用いて、発現、蛋白化学的性状及び混合リンパ球培養試験を行った。その結果、機能発現可能な遺伝子として、BoLA-DRA,DRB3,-DQA1,-DQB1,-DQA2,-DQB2を同定に成功した。
3)BoLAクラスII遺伝子の多型と疾患感受性との相関を明らかにした。最も多型に富み機能的な蛋白質をコードするBoLA-DRB3遺伝子に着目し、BLV感染未発症牛、BLV感染リンパ球増多症牛および白血病発症牛のDRB3の第2エクソン267塩基対をPCR法により増幅後、塩基配列を決定した。β^<78>残基がTyrであるアリルをホモで有する個体は、BLVによる白血病発症に感受性であることが、一方、Lys/Arg-β71,Gln-β74,Val-β78のアミノ酸配列を有するアリルが、抵抗性である可能性を示唆された。このように、BLVによる白血病発症の感受性をBoLAクラスII遺伝子が規定している可能性が示唆された。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Niimi M.,Nakai Y.,and Aida Y.: "Identification of bovine invariant chain (Ii) gene by nucleotide sequencing." Biochem.Biophys.Res.Commun.222. 7-12 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 間陽子: "MHCの機能" AD&S. 250-253 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 間陽子、長岡淑子: "ウシMHC遺伝子" 日本組織適合性学会誌. (印刷中). (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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