研究課題/領域番号 |
08670025
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
解剖学一般(含組織学・発生学)
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研究機関 | 宮崎医科大学 |
研究代表者 |
年森 清隆 宮崎医科大学, 医学部, 教授 (20094097)
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研究分担者 |
荒木 早苗 宮崎医科大学, 医学部, 助手 (60193067)
谷井 一郎 宮崎医科大学, 医学部, 助手 (40207171)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1996年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 精子 / 抗原 / 単クローン抗体 / 受精 / 精子形成 / 精巣 / 精巣上体 / 精子成熟 |
研究概要 |
本研究より、最も顕著な成果が得られた点はMN9抗原の運命に関することであった。このことを含めて以下のようなデータを得ることができた。 1.MN9抗原について 次のような事実から、MN9抗原は受精過程で重要な分子であることが判明し、“equatorin"と命名した。1)Equatorinは、先体反応中に一部放出されるが、大部分は赤道部に残存する。2)MN9抗体は、精子の運動性、透明帯接着そして透明帯通過に影響しない。したがって、equatorinはこれらの過程に関与しない。3)MN9抗体は、精子・卵子の融合過程を阻害し、前核形成や2細胞期への発生を抑制する。4)MN9抗体は、表層粒放出を阻害し、結果的に透明帯反応誘発を阻止する。このような事実から、equatorinは、精子・卵子融合に関連する重要な物質である【論文投稿中】 2.精細胞の単離 精子細胞の分離法を確立し、ブレフェルジンの影響を調べた。その結果、円形精子細胞のゴルジ装置が可逆的に破壊され、これに伴い先体内容物質の輸送が障害されることが判明した。【論文執筆中】 3.MC31抗原の分離・精製 1)MC31抗原は免疫沈降法で分離されることが分かった(電気泳動で確認した)。 2)現在、アミノ酸組成分析のためのサンプルを調整中である。 MN7とMC41抗体に関する追加実験 論文にするために先体反応を阻害する実験を行い、データを追加補充した。【論文執筆中】 5.抗原産生遺伝子プローブ作製 MC101抗体を用いてcDNA作製を試みたがうまく行かなかった。その理由は、MC101抗原は精巣内では抗原性が弱いために検出できないと考えられた。他の方法を検討中である。
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