研究課題/領域番号 |
08670030
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
解剖学一般(含組織学・発生学)
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
斉藤 多久馬 (齋藤 多久馬) 自治医大, 医学部, 教授 (40090419)
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研究分担者 |
瀧沢 俊広 自治医科大学, 医学部, 講師 (90271220)
屋代 隆 自治医科大学, 医学部, 講師 (80119859)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1996年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 細胞化学 / IP3phosphatase / Adenylate cyclase / Guanylate cyclase / Phosphodiesterase / 下垂体 / IP3 phosphatase / 滑膜 / Eimer器官 |
研究概要 |
本研究はセカンドメッセンジャーであるIP_3代謝酵素の細胞化学的検出法の開発と、cAMP、cGMP代謝酵素の動態の研究からなっている。 IP_3代謝酵素に関しては、IP_3phosphataseを始めとする一連の酵素活性の検出法はこれまで報告が無かったこっとから、現在細胞化学的検出方法の開発を進めているところである。昨年までに一応の所見を得ていたところであるが、細胞化学的検出にとってpH7.2〜7.6の当たりがもっとも好ましいことは解っていたけれども、一部不明の点が残されていた。それは条件によっては無基質対照実験で偽陽性の所見を示すことがあることを経験していたので、この問題を明確にする必要があったのである。ようやくpH7.4において、細胞化学的活性検出と、無基質対照が陰性になることを確認できたので、現在、この条件下での電顕所見の再確認と、他の組織における局在の観察を急いでいるところである。光顕観察の結果では、腎臓では近位尿細管の刷子縁上、網膜の外顆粒層の外側或は内節の一部が陽性を示すようである。 cAMP、cGMP代謝酵素の検索に関しては、代謝酵素であるadenylate cyclase(AC),guanylate cyclase(GC),phosphodiesterase(PDE)の細胞化学的検出法は既に報告しており、今回はこれらを用いて滑膜、下垂体における局在が検索された。AC活性は下垂体GH細胞の原形質膜上の活性の他に、不思議なことに中葉marginal cellの原形質膜上に強い活性を認めている。中葉の細胞は観察が少なく機能もまだまだ不明の点が多いので今後の解析が楽しみである。Marginal cellにおけるAC活性は線毛を覆う原形質膜にも陽性所見を観察している。一方、PDE活性がPRL細胞とGH細胞の細胞質に陽性に観察されている。
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