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雄性性行動時のオキシトシン放出機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 08670080
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 環境生理学(含体力医学・栄養生理学)
研究機関福井医科大学

研究代表者

本田 和正  福井医科大学, 医学部・生理学(2), 助教授 (50143946)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1996年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードオキシトシン / バゾプレッシン / 視索上核 / 陰茎背神経 / 性行動 / 電気生理 / 電気刺激
研究概要

<目的> 雄性性行動時のオキシトシン放出機構には、視覚、嗅覚等を介する経路と、外生殖器の感覚受容器を介する経路が関与することが予想されるが、本研究は主として後者によるオキシトシン放出機構を電気生理的手法によって明らかにすることを目的とした。
<結果> 1.ウレタン麻酔下の雄ラットにおいて視床下部視索上核から下垂体後葉に投射するオキシトシンおよびバゾプレッシン分泌細胞の活動電位を細胞外誘導によって記録し、ペニスの感覚受容器を支配している陰茎背神経(DPN)の電気刺激に対する応答を刺激前後時間ヒストグラム(PSTH)を作成して解析した。また、オキシトシンおよびバゾレッシン細胞の両者を興奮させることが報告されている伏在神経の電気刺激に対する応答も併せて解析し、DPN刺激への応答と比較した。(1)記録部位の反対側のDPNへの電気刺激に対する各反応の割合は以下の通りであった;オキシトシ細胞--興奮性反応:66%、抑制に続く興奮性反応:2%、無反応:32%、バゾプレッシン細胞--興奮性反応:4%、抑制性反応:4%、無反応:92%。(2)一方伏在神経の刺激によりオキシトシン細胞の80%、バゾプレッシン細胞の74%がそれぞれ興奮性反応を示した。(3)一部のオキシトシン細胞について両側のDPN刺激の効果を比較したところ、左右の刺激への反応の大きさに差はなかった。(4)これらの結果は、伏在神経からの求心性入力とは異なり、DPNからの求心性入力はオキシトシン細胞に選択的に到達しており、更に、両側性であることを示唆している。従って、DPNを介したペニスからの感覚情報が雄性性行動時のオキシトシン放出に貢献している可能性が示唆された。2.意識下における雄性性行動時のオキシトシン細胞の記録については、現在準備検討中である。3.室傍核から仙髄あるいは腰髄に投射する細胞のDPN刺激に対する反応につては、今後引き続き検討して、実施する計画である。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 本田和正、鈴木久人、成田和己、王 羽峰、根来英雄: "陰茎背神経の電気刺激に対する視床下部視索上核ニューロンの応答" 第74回日本生理学会大会予稿集. 242- (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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