研究課題/領域番号 |
08670082
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境生理学(含体力医学・栄養生理学)
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
松波 謙一 岐阜大学, 医学部, 教授 (90027491)
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研究分担者 |
佐竹 裕孝 岐阜大学, 医学部, 講師 (30187158)
川島 卓 岐阜大学, 医学部, 助教授 (90161314)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1997年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1996年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | リスザル / 宇宙医学 / 慢性実験 / ユニット / 前庭核 / 海馬 / 心電図 / 眼電図 / 宇宙適応症候群 / 宇宙酔い / 大脳・脳幹 / 単一神経細胞活動 |
研究概要 |
研究目的:宇宙適応症候群の中枢機序を慢性リスザルの脳内から単一細胞活動(ユニット)を記録することにより解明することを目的とする。しかし、慢性リスザルの脳内記録は世界でも行われておらず、まず、その為の記録システム(モンキーチェア訓練方法、記録方法)を完成する事を第一の目的とし、それが出来上がった段階でユニットを記録する事を第二の目的とする。 研究方法:モンキーチェア(30×30×25cm,2.7kg)を作製した後、リスザルを日々訓練し、訓練完成後、手術し、記録用のアダプターを頭蓋骨に固定し、特別なマニプレータにより微小金属電極をステレオ的に刺入する。以下これを結果と供に細述する。 結果:(1)モンキーチェアの改良。リスザルは覚醒状態のまま、毎日、モンキーチェアに取り付け取り外しを行なわなければならない。この為に幾つかの大きな改良と多くの細かい変更とを気が付くたびに加えて行なった。現在、ほぼ満足すべきモンキーチェアの状態になったと思う。(2)リスザルの訓練は気長に行なった。最初はモンキーチェアに付ける時、手に噛み付いてきたり、脱糞・漏尿を繰り返したが、噛む事はなくなり、リスザルを個室ケージから取り出す時に暴れなくなった。しかし、脱糞は未だ時々、行なう。(3)マニプレータ装置用シリンダーの頭蓋骨への固定。リスザルの頭蓋骨は極めて薄ので、シリンダーを長期間固定できるかどうか不安だった。最初のシリンダー固定は失敗したが、シリンダーを小型にし、新方式を採用することで、現在、うまく行なっている。9月中旬に取り付けたシリンダーが現在も外れないで使える。(4)シリンダーの固定がうまく行なえるようになったので、マニプレーターでユニットを記録し始めた。最初二種類ほど成茂科学のマニプレータを注文し使ったが共に使いずらかった。特注を頼んだが断られたが、同様の物をアメリカから注文されて9月に引き受けてくれ12月初旬に手に入れた。これでマニプレーターはずっと使い易くなった。(5)心電図、眼電図の慢性的記録。記録方法自体はうまく行なっているがリスザルが回転中に暴れると、筋電が重なり、データにならない。この点を改良する事を現在検討中である。
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