研究課題/領域番号 |
08670123
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
薬理学一般
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研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
塚原 富士子 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (40119996)
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研究分担者 |
村木 篁 東京女子医科大学, 医学部, 教授 (50051446)
大場 謙一 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (60256477)
入江 かをる 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (50075496)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1996年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | ダウン症 / 21番染色体 / 遺伝子クローニング / TPRD / tetratricopeptide repeat |
研究概要 |
ヒト21番染色体ダウン症関連領域から新規遺伝子(TPRD)の単離を行い、以下のことを明らかにした。 1)3種類のcDNAアイソホーム(TPRDI(9078bp),TPRDII(8992bp),TPRDIII(7416bp))を単離し、全塩基配列を明らかにした。 2)ホモロジー検索の結果から、コードする蛋白はtetratricopeptide repeat領域(蛋白間相互作用に関与すると推定されている34個のアミノ酸の繰り返し)、及びマトリックス蛋白と相同性の高い領域を持つことが明らかとなった。 3)RT-PCRおよびノーザン解析から、TPRD遺伝子は、発生初期から、脳、心臓、肝臓等、実験に用いた全てのヒト臓器で発現していることが明らかになった。 4)ラット脳を用いたin situ hybridizationの結果、TPRD遺伝子は脳全体に発現しており、特に神経細胞のおける発現が顕著であることが明らかになった。 5)マウスcDNAホモログを単離し、ヒトcDNAとの相違を明らかにした。 以上の結果から 、TPRD遺伝子は、精神発達遅滞、形態形成異常等、ダウン症の多様な症状を引き起こす原因遺伝子の一つである可能性が推察され、現在、ダウン症発症原因との関連性について検討中である。
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