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発生・発達に伴う心臓機能の変化に関する生理学的・薬理学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 08670124
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 薬理学一般
研究機関東邦大学

研究代表者

重信 弘毅  東邦大学, 薬学部, 教授 (50012654)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1996年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワード心筋 / マウス / 変力作用 / α-受容体 / Na / Ca交換機構 / 発生 / 発育
研究概要

本研究の最も特徴的な点は、(1)成熟マウス心筋において、他の動物種とは事なり、α受容体刺激が陰性変力作用を示すこと、(2)新生児心筋では陽性変力作用を示すが、生後発育に伴って反応の逆転が起こるということである。他の動物種では、すべてα-受容体刺激は陽性変力作用を示すという観点からみて、特に(1)のメカニズムに興味が持たれるので、本年度は特にこの点に研究の重点をおいた。本年度得られた主な実験結果は次のように要約できる。
1)α受容体刺激による陰性変力作用は、細胞外Ca^<2+>濃度の上昇により抑制される。
2)α受容体刺激による陰性変力作用は、高濃度ウアバインにより抑制される。
3)α受容体刺激による陰性変力作用は、細胞外Na^+濃度の減少により抑制される。
4)単離細胞を用いた実験により、α受容体刺激はNa,Kポンプ電流には影響しない。
5)単離細胞を用いた実験により、α受容体刺激はNa/Ca交換電流を増強する。
以上の結果より、成熟マウス心筋におけるα受容体刺激の陰性変力作用のメカニズムとして、Na/Ca交換機構の増強が示唆された。この機構により細胞内Ca^<2+>濃度が減少する結果、陰性変力作用が出現するものと考えられる。1)と3)はこの機構に由来する細胞内Ca^<2+>濃度を増加させる処置と考えられるので、α受容体刺激による陰性変力作用が抑制されるものと考えられ、すべての結果が矛盾なく合致する。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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