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中枢性肺出血の病態薬理

研究課題

研究課題/領域番号 08670128
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 薬理学一般
研究機関愛知医科大学

研究代表者

竹谷 和視  愛知医科大学, 医学部, 教授 (30065528)

研究分担者 藤田 美智子  愛知医科大学, 医学部, 助手 (10257701)
堀田 芳弘  愛知医科大学, 医学部, 助教授 (40109757)
研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1996年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード中枢性肺出血モデル / アセビ毒 / セロトニン / 一酸化窒素 / 病態薬理
研究概要

平成8年度の6月14日の日本薬理学会近畿部会(89回、宝塚)に於いて、asebotoxin III(ATX-III)を用いたモルモット肺出血モデル(1981)に続いて作成したラットのモデルについて肺水腫〜出血の発生機序を、これまでの研究成果に、科研費交付以降の研究成果を加え、統括し発表した。その内容は、ATX-IIIの数μgの脳室内投与が血圧の著明な上昇、興奮波脳波所見を伴って激しい肺出血を起こし、肺は肝臓様に腫大し、肺/心臓重量比は正常の3倍となる。中枢神経に於けるATX-IIIの脱分極刺激から肺出血に至る経路には、モノアミン系、特に、セロトニンニューロン網が関与し、その5HT_1レセプターは促進的に、5HT_2は、肺出血に対し抑制的に作用することがセロトニン拮抗薬との関係から解明できた。脳のmicrodialysis分析でATX-IIIは、5HT turnover促進という結果が得られた。次いで日本薬理学会90回近畿部会(10月25日、津)において、ATX-IIIの肺出血誘起作用にNO/NOS系が関与することをL-NAMEなどのNOS遮断薬を用いた薬理学的手段で証明し、さらに、形態学的に肺と肺胞滲出液のNOS抗体免疫染色で、肺胞中核にeNOSとその肺胞への逸脱が起こることを証明した。以上、現段階で、ATX-IIIは、Na^+依存性に脱分極衝撃を生じ、その中枢神経系衝撃経路にセロトニン神経系を含み、これより発する神経衝撃が全身血圧と肺血圧の上昇を招来し、末梢肺血管でのNO/NOS系を動員し、肺出血を起こすとの結論に達した。現在、これらの成果を学術論文で発表するべく準備中である。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 竹谷和視: "中枢性肺出血機序の薬理学的解析(統括)" 日本薬理学雑誌. 108・4. 90- (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 竹谷和視: "Asebotoxin-III誘起中枢性肺出血でのNOS/NOの関与" 日本薬理学雑誌. 109・2. 47- (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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