研究課題/領域番号 |
08670161
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
病体医化学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
加藤 一郎 東北大学, 医学部, 助手 (50250741)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1996年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | ノックアウトマウス / CD38 / サイクリックADPリボース / セカンドメッセンジャー / インスリン / 膵β細胞 / グルコース |
研究概要 |
申請者らはこれまで、NADの代謝産物である「サイクリックADPリボース」が、膵β細胞の細胞内セカンドメッセンジャーとしてインスリン分泌を司ることを明らかにしてきた。最近、CD38蛋白が、サイクリックADPリボースを合成・分解する酵素活性を持つことから、CD38が、細胞内サイクリックADPリボース量を制御することにより膵β細胞内Ca^<2+>濃度を制御し、インスリン分泌・合成能を制御する可能性が示唆されてきた。膵β細胞におけるCD38蛋白の機能を明らかにするため、遺伝子標的法を用いてマウスCD38遺伝子をノックアウトしたマウスを作製することを目的として、以下のとおり実験が進行した。 (1)マウスCD38遺伝子のエキソン1を含む15Kbのゲノム遺伝子断片を単離し、その構造を決定した。 (2)上記の遺伝子断片を用いて、CD38遺伝子ノックアウト用ベクターを作製した。 (3)ベクターをES細胞に導入し、サザンブロット法により、相同組換を起こした変位ES細胞株を分離した。 (4)相同組換えを起こしたES細胞をマウス受精卵に顕微注入してキメラマウスを得た。 (5)得られたキメラマウスを普通のマウスと交配し変異遺伝子のgerm-line transmissionを確認した。 (6)CD38遺伝子のエキソン1をヘテロに欠失するマウスどうしを交配にかけた。
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