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骨巨細胞腫での破骨細胞様多核巨細胞形成における接着分子の病理学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 08670194
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 人体病理学
研究機関(財)冲中記念成人病研究所 (1998)
東京大学 (1996-1997)

研究代表者

堀内 啓  財団法人冲中記念成人病研究所, 研究員 (10190240)

研究分担者 鹿島 健司  東京大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (70292729)
元井 亨  東京大学, 医学部, 助手
研究期間 (年度) 1996 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1996年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード骨巨細胞腫 / 接着分子 / 破骨分子 / 免疫組織化学 / モノクローナル抗体 / 破骨細胞 / Argininosuccinate synthase / 病理学 / 細胞融合 / 骨巨細胞腫瘍 / 抗体
研究概要

骨巨細胞腫瘍とは骨に発生する良性腫瘍の一種で、組織学的には、単核のstromal cellと多核のgiant cellという2種類の細胞成分より腫瘍が構成されているという特徴を持つ。本研究では、骨巨細胞腫瘍のgiant cellがstromal cellの癒合によって発生する事を明かとする目的で、これらの細胞に発現している接着分子の発現をmRNAおよび蛋白質のレベルで検討した。また、GCT培養細胞を抗原としてモノクローナル抗体を作製し、骨巨細胞腫瘍に発現されている抗原と共通の抗原の分布を正常組織を用いて免疫組織化学的に検索した。
まず、E-カドヘリン及びOB-カドヘリン、CD44の発現について検討を行った。RT-PCR法の結果、CD44Hの発現が全ての検体で認められた。酵素抗体法の結果、CD44Hは単核及び多核の腫瘍細胞の細胞膜に陽性であった。また、OB-カドヘリンは外科切除材料では正常型が優位に発現していた。E-カドヘリンの発現は認められなかった。破骨細胞の形質であるCD44Hを共に発現していることから、骨巨細胞腫の破骨細胞様多核腫瘍細胞と単核の細胞は共に破骨細胞への分化を示すと考えられる。CD44が破骨細胞の多核化に必要であるという報告もみられるため、骨巨細胞腫においても同様の機構が存在する可能性がある。
GCTに対する2種類の単クローン抗体を作成し、1D8と3C8と命名した。これらの抗体はGCTのstromal cellとgiant cellの両者に陽性であった。正常組織を免疫組織化学的に検討したところ、この両者の抗体を同時に発現している細胞は破骨細胞だけであり、GCTのstromal cellとgiant cellは、破骨細胞と免疫組織化学的に共通の特徴を示しており、両者とも破骨細胞系に属す事が示唆された。

報告書

(4件)
  • 1998 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1997 実績報告書
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 堀内 啓他: "骨巨細胞腫瘍培養細胞における多核巨細胞の形成" 日本整形外科学会雑誌. 70・6. S910-S910 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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