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Wilms腫瘍関連遺伝子WT1の腎・生殖器系奇形および腫瘍発生に対する機能-Denys-Dras症候群の解析を中心として-

研究課題

研究課題/領域番号 08670216
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 人体病理学
研究機関慶応義塾大学

研究代表者

菊地 春人  慶應義塾大学, 医学部, 助手 (10161423)

研究分担者 赤坂 喜清  東邦大学, 医学部, 講師 (60202511)
秦 順一  慶應義塾大学, 医学部, 教授 (90051614)
研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1996年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワードWT1遺伝子 / Wlims腫瘍 / Denys-Drash症候群 / alternative splicing
研究概要

Wilms腫瘍関連遺伝子WT1の腎・泌尿生殖器器器官形成およびWilms腫瘍発生における機能を明確にするために,Denys-Drash症候群患者,特にintron 9 splicing donor site変異症例を中心に遺伝子解析を行った。
1.intron 9 splicing donor siteの変異によるsplicingの異常
Denys-Drash症候群の解析によって我々が見いだした,新たな3種類のintron 9 splicing donor siteの変異部分を含み,splicingが行われるようなWT1発現ベクタを作成し解析した。その結果,正常では2つのalternative splicing産物に対応するPCR産物が確認されたが,intron変異症例ではいずれも9塩基長いPCR産物が認められなかった。これによって上記のintron変異によってexon 9のalternative splicingに異常を来すことが示された。現在splicingの異常がin vivoで生じていることを確認しているところである。
2.intron 9 splicing donor siteの変異症例の臨床像
これら5症例の床像を詳細に検討したところ,いずれも典型的なDenys-Drash症候群と比較して腎障害の進行が緩徐であり,Wilms腫瘍を伴っていないという共通した特徴が認められた。一方核型46,XYで外性器完全女性化であり,性分化異常は顕著であった。このことは,同部分の変異症例は通常のexon変異症例と異なった病態を形成することを示しており,さらにexon 9alternative splicing産物の間に器官形成・腫瘍発生において機能的差異があることを示唆するものである。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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